寿司を介した異文化コミュニケーション

寿司シェフいろいろ
在米ライターとして多くの寿司シェフを取材してきた。日本で修行、または実績を積んでからアメリカで寿司を握っている人、アメリカで初めて寿司シェフになった人、江戸前の伝統的なスタイルにこだわっている人、アメリカ人が好むロール寿司などの変化球型の寿司など顧客のリクエストに応じて伝統に固執することなく柔軟な姿勢で寿司を握る人。彼らの経験や寿司に対するポリシーは実に幅広い。もしかしたら、伝統にこだわるタイプの人は、寿司シェフではなく寿司職人または板前と呼ぶべきなのかもしれない。
私は個人的には伝統的な鮨(魚を使った美味い寿司を表現する場合に用いる漢字)が好きだ。カリフォルニアロールなどの変化球は積極的には食べ…