(英語) 初めての学校の日、母は洗濯(の仕事)を置いて私を学校に連れて行きました。母は英語ができなかったので、私をどの教室に連れて行けばいいか分からなかったんです。先生が何か言っていても理解できず、イライラしてやっとある教室に連れて行き―あの頃は木製のベンチがあるだけでした―私を前の方に座らせました。まわりは違う人種の子供たちで、彼らも英語が話せませんでした。皆フィリピン人の子供だったんですね。彼らは両親の母国語で話していました。
私たちは目を合わせたかと思うと、お互いをじろじろと見ていました。するとそこにものすごく大きい女性が入って来たんです。まだ7歳だった私には、巨人のように見えました。白髪で針金のような(ゴワゴワした)髪をしていて、目は青く、色がすごく白くて・・・私たちは隔離されたキャンプに住んでいましたから、プランテーションで白人を見たのは彼女が初めてだったんです。彼女が私のところへ来て、名前を聞いたんだと思いますが、英語が分からなかったので、前にかがんだ時食いつかれるのかと思い「オバケー!オバケー!」と悲鳴を上げてしまいした。出せる限りの大声で叫び(教室の)前方に走って逃げ、そこにあった枕(?)にしがみつきました。彼女は後を追って走ってきて私を抱きしめようとしました。でも抱きしめようとすればするほど、私は大声で叫んだのです。これがアメリカンスクールでオリエンテーションがあった日の様子でした。
日付: 2004年2月19日
場所: 米国、ハワイ州
Interviewer: リサ・イタガキ、クリッシー・キム
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター