(英語) (舞台では)全員が最善を尽くします。太鼓を叩く男性も例外ではありません。「太鼓の準備ができました」(とかけ声が)すると海が見えてくるんです。ドン、ドン、ドン・・・(太鼓が響き)海を感じることができるのです。そして私は「あっ、海の中に浦島太郎がいる」と感じるのです。その男性は懸命に太鼓を叩きます。そして私が(さおを)持って(舞台に)出てくるのですが、気候がとにかく寒く、白い息が口と鼻からあがってしまい、寒すぎて息が出来ないのです。ですから私は向こう側を向いて「はーっ」と息を吐き出し、観客の方に向き直り、そこで息を止めたのです。そして息を止めながら踊らなくてはなりませんでした。そうしないと、めちゃくちゃになってしまいますから。(吐く息で)観客から私の顔が全然見えなくなってしまいますからね・・・本当に大変でした。でも私の方から観客(の顔)が見え、涙が光っているのが見えたんです。喜んで頂けたのだと思います。
日付: 2004年11月30日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ナンシー・アラキ、ジョン・エサキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター