父は元々農業試験場で勉強もして仕事もしていたらしくてですね。で、やはりあの時代、1950年代というと日本もまだまだ高度成長期ではないわけですよ。戦後の復興に入っているので、アメリカ大陸の何処かに行きたいという希望はあったらしくて、アルゼンチンを選んだ、と。
はっきりとはね(選んだ理由はわからないですけど)アルゼンチンには広大な土地があるというのは聞いていて、土地が欲しかったみたいですね。父は八人兄弟の男では一番下で、下から数えると二番目ですから、まあ日本で土地を得るということは殆ど難しいというふうに考えていたようです。
日付: 2019年9月22日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: 西村 陽子
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター