インタビュー
日本に移住して苦労したこと
始めに苦労したことは、やはり言葉の問題ですよね。日本に来て間もない頃は、もちろん、ポルトガル語しか話しはできなかったので、ただもちろん、あの、もちろん、日本語学校も通ってましたので、ひらがなとカタカナはある程度読み書きはできるレベルだったと思います。
ただ日本に来てすぐに公立の学校に入りましたけれども、日本は落第制はないので、ぼくの年齢で小学五年生にあたりましたので、まあ小学校に、五年生の授業もすぐに受ける形になったので、教科書を受け取っても、読めなかったところがなかなか、うーん、授業に付いていくのが難しかった記憶がありますね。その、言葉ですね。言葉の面で大変だったような気がしますね。
言葉の他にやっぱり習慣ですよね。ぼくたちの中では当たり前だと思ってたことが、日本に来たらそうじゃない。例えば、ブラジルの学校は、ガムもみんな持って行き、お菓子も持って行けば、お金も持って行きますし、自由な服装でしたし。まあ、その感覚で日本の学校に通って…始めは通ってましたので、周りの子達からは、ちょっとこの子変だねっていう感じでは、周りの子達は感じてたかもしれないですね。ただ日本に来る前と、あとまあ、来て間もなくはそういう指摘も受けるようなこともなかったので、自分の中では当たり前だと思っていたことが、もしかすると周りの子達にしたら、ちょっと嫌だったこともあったのかもしれないですね。
日付: 2016年10月18日
場所: 日本、群馬県
インタビュアー: 小嶋 茂
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター