
大浦智子
(おおうら・ともこ)
1979年兵庫県生まれ、高校卒業まで神戸市で育つ。大学卒業後、2001年からブラジル・サンパウロ在住。フリーランスで現地の日本人向けマスコミを中心に取材・執筆活動ほか、編集業務に携わっている。
(2023年9月 更新)
この執筆者によるストーリー

第31回 戦前からの歴史持つ日立南米社
2025年6月6日 • 大浦智子
現地で活躍する日系企業の今を伝える本連載の第31回目は、日立南米社の三好康敦(ミヨシヤストシ)社長(54、千葉県)に話を聞いた。 同社が法人として設置されたのは1982年だが、南米の拠点としてサンパウロに進出したのは1940年にさかのぼる。現在は手薄だった南米の事業ポートフォリオを更新して、最新のIT×OT(制御・運用技術)×プロダクトを組み合わせて社会課題を解決する「社会イノベーション事業」を通じて、この4年間で売上げは4倍、従業員数も約8倍に増加した。 南米進出…

第30回 コニカミノルタ・ビジネスソリューションズ・ド・ブラジル社
2025年5月29日 • 大浦智子
本連載第30回目は、コニカミノルタ・ビジネスソリューションズ・ド・ブラジル社の松原健司取締役(57)に話を聞いた。同社は1988年の設立以来、複合機、プロダクションプリント機、ラベル印刷機の販売を手がけてきた。昨年には日本のコニカミノルタ株式会社が創設150周年、同社が35周年の節目を迎え、両社用の特別ロゴマークを制作し販売活動拡大を行った。 カラープロダクションプリント機でブラジル市場トップシェアを維持 同社は1988年にコニカミノルタ㈱と丸紅㈱との合弁会社(…

第29回 日本のアサイーブームに火をつけたフルッタフルッタ社
2025年5月16日 • 大浦智子
伯両国でアマゾンのスーパーフードとして知られるようになったアサイー。日本でこのブームに火を付けたのが株式会社フルッタフルッタだ。連載第29回目は、東京都心の豊かな杜の真横に本社を構え、ブラジル最大手アマゾンフルーツサプライヤーCAMTA(Cooperativa Agrícola Mista de Tomé-Açu. —トメアス総合農業協同組合)産フルーツ原料の独占輸入販売代理店として、またアグロフォレストリーマーケティングのパイオニアとして、アマゾンと日本を直接結ぶ同社…

第28回 日本企業と密接な関係持つアベ法律事務所
2025年5月2日 • 大浦智子
本連載の第28回目は、アベ法律事務所のアベ・マルコス弁護士と同事務所ジャパンデスクのチーフ、マルセロ・カルガノ弁護士に話を聞いた。 同事務所はブラジルに進出している日本企業やその子会社、関連会社に長年サービスを提供している主要な弁護士事務所の一つである。日本語の窓口であるジャパンデスクから豊富な経験を積んだブラジルの弁護士でチームを編成し、日本の四大法律事務所や政府関連の主要団体とも連携しながら、安心感のある法律に関するフルサービスを提供している。 世界の法律ラ…

第27回 「健腸長寿」を合言葉に=海外最多のラインナップ誇るブラジルヤクルト商工株式会社
2025年3月21日 • 大浦智子
本連載の第27回目は、ブラジルヤクルト商工株式会社(以下BY社)の根本篤社長(53)に話を聞いた。 サンパウロ市内を歩いていると町中で見かけることのあるヤクルトレディ。「健腸長寿」を合言葉に、Yakultのロゴマークがプリントされた手押し車(保冷機付き)でヤクルトを配達しながら、近所の人と立ち話をする風景はサンパウロでも住宅街の一風物詩になっている。 海外進出2番目の国だったブラジル 1966年に設立されたBY社は現在、「人も地球も健康に」をコーポレート・スローガ…

第26回 フリーペーパーを定期発行するコジロー出版社
2025年3月7日 • 大浦智子
本連載の第26回目は、コジロー出版社(川原崎隆一郎代表)の布施直佐編集長(59)に話を聞いた。同社が発行している月刊『ピンドラーマ』はブラジル情報を日本語で定期的に発行するフリーペーパーで、日本の調査で全世界の日本語フリーペーパーの一つとしても認定されている。2006年の創刊以来、ブラジル在住の日本人駐在員や日本語の読める、日系人読者を中心に、ブラジルで発行される数少ない日本語情報誌として愛読されている。 * * * * * 創刊して今年で18年目 同社が発行する…

第25回 金属資源等を中心に躍進する双日ブラジル会社
2025年2月7日 • 大浦智子
本連載の第25回目は、双日ブラジル会社の志田亨(とおる)社長(55)に話を聞いた。双日は、パンデミックが落ち着き始めた2023年3月期連結決算(国際会計基準)で2期連続の純利益の最高益を更新しており、その中で双日ブラジル会社は設立以来、世界の双日グループの一端を担っている。スローガンである「New Way, New Value」(新しい道、新しい価値)のもと、今新たに注力しているのはパートナー企業各社と推進するブラジル発の脱炭素社会に向けたプロジェクトだ。 日本とブラ…

第24回 産業発展と脱炭素推進に貢献するTSE社
2024年10月3日 • 大浦智子
本連載第24回目は、東洋エンジニアリング株式会社(以下TOYO)が出資するブラジル法人であるTSE社の親会社TSパーティシパソエス社(以下TS社)の佐藤栄雄社長(49)に話を聞いた。 豊富な天然資源を有し、内需拡大により順調な経済成長を続けているブラジルで、同社は石油・ガス、石油化学・化学、インフラ等の陸上設備や海洋設備の設計・資機材調達・建設までを一手に担うEPCを行うことで、ブラジル経済の成長に貢献するとともに、将来は南米諸国や西アフリカ諸国も視野に入れてビジネス…

第23回 現地密着の南米旅情報で勝負するH.I.S.サンパウロ支店
2024年9月20日 • 大浦智子
本連載の第23回目は H.I.S.(エイチ・アイ・エス)サンパウロ支店の荒井亮磨(りょうま)支店長(53)に話を聞いた。 2010年、日本有数の大手旅行社であるH.I.S.がサンパウロに支店をオープンした時は、今の日本とブラジルがより一層近づいた印象をブラジル在住の日本人にも印象付けた。コロナ禍では大きな打撃を受けた旅行業界にあって、同社は旅行以外の事業でも生き抜くために新たな挑戦を続ける。 旅行社のスタイルも新たな時代に H.I.S.サンパウロ支店はメトロ・コン…

第22回 歯科医自ら営業して業績伸ばす松風デンタルブラジル社
2024年8月30日 • 大浦智子
本連載の第22回目は、松風デンタルブラジル社の原島知巳社長(54、2世)に話を聞いた。 同社は京都に本社を置く歯科材料及び歯科用機器を製造・販売する株式会社松風の販売子会社として、2017年に設立された。本格的な営業を開始してから約5年、品質を重視する歯科医にとって「メイド・イン・ジャパンへの信頼は日本人以上」と、ブラジルの同業者にも驚かれるほど急速に知名度が伸びている。 社長から社員まで総歯科医師のチーム 「弊社は社長、副社長から社員まで全て歯科医というチームで…
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