ディスカバー・ニッケイ

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大浦智子

(おおうら・ともこ)


1979年兵庫県生まれ、高校卒業まで神戸市で育つ。大学卒業後、2001年からブラジル・サンパウロ在住。フリーランスで現地の日本人向けマスコミを中心に取材・執筆活動ほか、編集業務に携わっている。

(2023年9月 更新)


この執筆者によるストーリー

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第13回 味と健康にこだわるMNプロポリス社

2024年5月2日 • 大浦智子

第13回目はMNプロポリス社の松田典仁代表取締役会長(86、群馬県)に話を聞いた。 高精度の食品分析を行った高品質のプロポリスや養蜂製品の製造・販売を続け、今日ではブラジルから外国に輸出されるプロポリス製品の約50%を同社が占めている。松田社長の飽くなき探求心から生まれた日本の伝統製法によるオーガニックの醤油や味噌も売れ行き好調で、特にラーメンの麺は注文がうなぎ上り。年末には昨年の年間販売数の倍を上回る100万食を超えそうな勢いだ。 世界のMN製品 サンパウロ市リ…

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第12回 世界や地元で愛されるイグアスコーヒー社

2024年4月24日 • 大浦智子

第12回目は、ブラジルが誇るコーヒー会社の一つとして知られてきたイグアスコーヒー社の松井俊樹社長に話を聞いた。 日本人ゆかりのブラジルコーヒー 同社は、1934年に移民してパラナ州コルネリオ・プロコピオ市でコーヒー精選工場や精米所等を兄弟で経営していた、実業家兼農業経営者で初代同社社長も務めた故宮本邦弘氏(1916年生、大分県)をはじめとする、大手農園主の共同出資により1967年に設立された。 1972年に丸紅株式会社が出資を開始して以来、世界的に販路を広げると同…

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第11回 駐在員辞めて創業したパナメディカル・システマ社

2024年4月12日 • 大浦智子

第11回目はパナメディカル・システマ社の板垣勝秀社長(75、北海道)に話を聞いた。大小問わず、会社が次々とオープンしても数年で、早ければ1年も経たずして閉店しているようなことも珍しくないブラジル。「現れては消え」に驚くことはない同業社の中でも、同社は医療分野で日本の知られざる技術を発掘し、ブラジルの患者のために何が出来るかを探求して33年になる。 駐在員から一念発起 パナメディカル・システマ社の板垣代表は、明治製菓(株)の海外部門に入社して10年後、1981年に南米事務…

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第10回 クロ―バルなおいしさ届けるキッコーマンブラジル

2024年3月29日 • 大浦智子

第10回目はキッコーマンブラジル商工有限会社(以下、キッコーマンブラジル社)の尾崎英之社長に話を聞いた。 日本を代表する醤油メーカー・キッコーマン株式会社のブラジル子会社、キッコーマンブラジル社が2021年11月にブラジルで製造した本醸造しょうゆの販売を開始したニュースは記憶に新しい。日本の伝統的な製法と品質を守り、大豆、小麦を主原料として生産する同社の商品は、しょうゆとともに歩んできた日本人移民の歴史に大きなインパクトを与え、新たな「おいしい記憶」を積み重ねている。…

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第9回 グローバル展開するNTTリミテッド社

2024年3月15日 • 大浦智子

第9回目はNTTリミテッド社の水守信介JMNC―LATAM副社長に話を聞いた。 ロンドンに本社を置く同社は、2019年にNTTコミュニケーションズ、ディメンションデータ、NTTセキュリティなどを含む31社を統合して設立された。NTTは、1974年にブラジリアに海外事務所を開設してから今日、約半世紀にわたりブラジルで活動を続けている。 NTTコミュニケーションズが手掛けてきたサービスや他社の強みを生かしながら、ブラジルでもグローバルなITソリューションサービスを提供し…

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ブラジルで活躍する日系企業の今
第8回 オンリー1目指すBBBRグループ

2024年3月2日 • 大浦智子

第8回目はBBBRグループの倉智隆昌代表(40歳、神奈川県出身)に話を聞いた。2004年、21歳の時に日本からブラジルに渡り、現在四つの法人を経営している。 BBBRグループの4事業 ①BBBRコンサルティング:日本の中小企業へのブラジル現地でのビジネスサポート及び日本企業の技術を通じて海外の課題解決を支援する、JICAのODA(政府開発援助)案件のコンサルティング。 ②ラテンアリメントス:醤油やダシなど「和食に合うオリーブオイル」をコンセプトに開発した、チリ産E…

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第7回 〝日本の味〟にこだわるヤマトグループ

2024年2月2日 • 大浦智子

第7回目はヤマトグループ(本田総一郎代表)の本田南帆取締役に話を聞いた。 同社は今日、サンパウロに暮らす日本人なら知らない人はほぼいない「らーめん和」や寿司、丼ものから定食、日本のゴーゴーカレーまで幅広いメニューを揃える日本食レストラン「エスパッソ和」、専門のパティシエが作るジャパンテイストの各種ケーキやパンが魅力のカフェテリア「和ケーキ」といった外食サービスを手がける。その原点は、今も同社の中核事業である日本食品・雑貨の輸入販売で、日本食を通じてブラジルの食生活に彩をそ…

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第6回 「共生」の理念のもと幸せに暮らしていける社会をめざすキヤノン・ブラジル社

2024年1月19日 • 大浦智子

第6回目はキヤノン・ブラジル社の氷沢昌平シニアディレクターに話を聞いた。 日本からの進出企業が集中するパウリスタ大通りから少し離れ、日系人も多く暮らすメトロ・コンセイソン駅隣接の企業ビルに事務所を置く同社。ブラジルでは、カメラや複合機、プリンターを主としたキヤノン製品を販売するほか、同社の持つAIテクノロジーを導入したソリューション(業務問題解決法)販売にも力を入れている。 欧米とは異なるブラジルでのビジネス展開 半世紀ほど前、ブラジルの日本人移民にとって、日…

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第5回 生物農薬で注目を浴びる東洋紡ブラジル社

2023年12月1日 • 大浦智子

第5回目は東洋紡ブラジル社の藤井康喜社長に話を聞いた。 1953年、ブラジルへの日本人移民が本格的に再開した。その2年後、1955年に同社は繊維事業でブラジル進出を果たした。時代の変化に応じて、自社の強みを生かしながら事業を展開し、現在は、繊維事業の技術から派生したサステナブルな生物農薬事業に大きな期待が寄せられている。 過去2年で急成長した生物農薬事業 「東洋紡といえば繊維」というのは、今は昔の話だ。東洋紡の海外現地法人の中で最も古い東洋紡ブラジルは、1955年…

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第4回 庶民の食生活に浸透したブラジル味の素社

2023年11月17日 • 大浦智子

第4回目はブラジル味の素社の中村茂雄社長に話を聞いた。1953年にブラジルへの日本人戦後移住が再開し、その3年後にブラジル進出を果たした味の素社。当地での67年の歩みを通じて、人々の食生活を支え続けてきた。 リトル味の素社の挑戦 「リトル味の素社」とは、ブラジル味の素社に付けられた異名だ。グローバル展開する味の素グループの海外法人の中で、日本国内と同様にフードとアミノサイエンス(アミノ酸のはたらきから得られる多様な素材・機能・技術・サービスの総称)の2事業および製造…

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