インタビュー
恥ずかしくて話せなかった収容所の体験 (英語)
(英語) 収容所から解放された後、私たち家族はロング・ビーチに住み始めました。たまたまそこで、いつも収容所で一緒に遊んでいたアキコ・シゲトミという子に会ったんですが、お互い顔を合わせても、恥ずかしくて収容所のことは一切口にしませんでした。それは無意識だったんですが、何だか悪夢でも見たような感じですごく恥ずかしかったんです。だからそのことは決して口にしないし、話題にものぼらないのです。その後10代になってももちろんそのことをずっと心の奥にしまったままで、やっと口にするようになったのは本を書き始めてからだったんです。収容所に入れられたことがそれだけトラウマになっていたんですよ。心の奥深くまで傷ついていました。
これは私に限ったことではありません。だから・・・そうですね、まあわかりやすい言い方をすれば、まるで一緒に強姦されたか何かのように、とにかくひどい経験を一緒にして、その人と後日顔を合わせても、辱めをうけたそのことにあえて触れたくないという感じでしょうか・・・だから何も言わないんですね。「そこの口なしさん!このことについては話すのは止めましょうね。何もなかったことにしましょうね」という感じでしょうか・・・
もっとも年をとってからは「そういえば収容所ではこんなことがあったなあ・・・」と考えるようになり、そのことに触れても平気になりましたが、収容所から出た直後はまだ幼かったし、記憶もまだ生々しかったですからね。それに自分たちの身に何が起きたのかも余りよくわからなかった・・・わかっていることといえば、収容所から出てきたら(日系人でない)周りの人に憎まれるのだということだけだったんです。
日付: 2005年12月27日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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