(英語)戦争が終わったとニュースが流れたので、ジャングルから出てアメリカ兵の迎えで彼らの基地がある海辺沿いまで連れて行かれました。9月から11月までの3ヶ月ほどの間そこにいて、その後PVSボードで大きな軍用の貨物船に連れて行かれました。船が海岸と水のほうに向かい始めたので、トラックの上にいた私達は、最初は誰もが溺れ死ぬように仕掛けられているのかと思いました。そして間もなく動きだし、ひとりの男のひとが「これが戦争に負けたということだ」と言いました。
それから10日して日本に辿り着き、広島に到着しました。船のデッキから破壊され荒廃した広島の街が見え、大人達の中にはショックを受け、気絶してしまったひとも何人かいました。何人かは日本全土がそのような状態であるのかと思い、ただ固まっていました。子供だった私は何が起こっているのかよく理解できなかったのですが、その光景は覚えています。
私達は10円を貰い、(その当時だと1週間生活するのに十分なお金)そして無料の旅行券を貰ったので、次の日電車に乗り3、4日かけて静岡に向かい、田舎のほうにある父の故郷・由比に着きました。日本全体がまだ苦難を体験し、国の再建設で奮闘している中だったので、父の一番上の兄の家族は私達のことを歓迎してくれませんでした。
日付: 2017年7月12日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: 渡辺美津重、西村陽子、レイトン・オカダ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター