(英語)収容所のできごとを肯定的に捉えることもできるんですよ。そこで会う人は、すべて初めて会う人たちですし、彼らがどこの町から来て、職業は農家か漁師か、それとも何か別の仕事かなど、いろいろと話を聞けますし。とにかく私は収容所の経験を、それほど否定的なこととして捉えていないんです。人生の中では、誰もがいろんな変化をくぐり抜けていくものですしね。私の両親に関して言えば、彼らは自分の国を後にしてアメリカに来て。それなのに、アメリカで私たち一家は自分の家から追い出され収容所に送られた訳ですからね。私は日曜学校の生徒達にも話したんです。「あなたたちの人生はまだ始まってさえいないのよ。今から5年後、10年後、そして20年後、どんなことが起こるか想像もつかないでしょう」こんなことを言いながら、子供たちには、その時起こっていたことが起こりうる一番最悪の事態ではない、と心の準備をさせるのがいいかと思ったんです。その後、私は奴隷制や、黒人がどのように扱われていたか知るようになって、「なんてことだろう、他の人達は自分たちよりももっと不当な扱いを受けていたのに、どうして私達が不平を言えるだろうか?」と思ったんです。
日付: 2003年6月16日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: カレン・イシズカ、アキラ・ボック
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター