婉曲表現 (英語)

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(英語)私は、婉曲表現には断固反対です。レイ・オカムラ氏は、婉曲表現を正すために立ち上がった人物ですが、私は、ある意味彼の弟子だったと言えます。婉曲表現の問題点は、それが単に文法的に間違っているからではなく、日系人の運命に甚大な影響を与えてきたからです。政府による婉曲表現の使用を容認してきたのは大きな間違いでした。政府は、「転住センター(relocation center)」や「避難(evacuation)」などと婉曲的な表現を用いて、(日系人の強制収容の違憲性から)言い逃れできたのです。現在、新聞で「避難」した人々について書いてある記事を読む度に、私は頭を横に振り、これこそが、「避難」という言葉の正しい使い方だ、と思っています。あの頃の日系人には、その言葉は当たりません。私たちは避難したのではありません。排除され、勾留されたのです。

私は、「排除」そして「勾留」という言葉の使用を主張しました。なぜなら、それらは両方とも憲法に反する行為だからです。多くの人は、そのことを認識していません。でも、転住の自由は全ての人が持つべき権利です。南アフリカの憲法には、転住の自由が明記されています。南アフリカでは、かつて移動の自由がなかったため、新しい憲法には、移動の自由について、明白な表記があります。アメリカの憲法では、明確な表記はなく、ほのめかされています。しかしながら、転住の権利の侵害は、投獄に匹敵する違法行為です。ですから、米国内に住む全ての日系アメリカ人は、賠償の対象になるのです。それで私は、法律の制定が賠償を可能にしてしかるべきだと考えましたが、日系人が立法に関わることはありませんでした。

日付: 1998年6月12日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ダーシー・イキ、ミッチェル・マキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

Constitution detention euphemisms evacuation exclusion Ray Okamura relocation center

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