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収容所内で作られた不法蒸留酒が原因で火事 (英語)

(英語)メインストリートにある僕の絵のひとつに、砂でいっぱい入った2つの赤いバケツを描いたのがあるんです。そのバケツは火事が起こった時のために用意されていたんです。バケツリレーもやったんですよ。もちろん、湖までバケツで水を汲みに行き、それを運んで炎にかけたって、何の役にも立ちませんよ。実際、火事が起こったときはまったく役に立たず、隣家が焼けてしまうのを防ぐことはできても、実際に燃えている家は全焼してしまいましたよ。その火事は、ろうそくの火が燃え移ったわけじゃなかったんです。ある男が地面に穴を掘り、不法蒸留器で米から酒を作っていたんです。そして酒を作る段階で何かがうまく行かなかったらしく、その装置が爆発したか何かで、家に火がついてしまったんです。もちろん全て焼け落ちてしまった訳ですが、その男の1番の懸念は、カナダ騎馬警察隊が家の地下にあった不法蒸留器の跡を見つかってしまうことだったんです。(もし見つかれば)不法で蒸留酒を作っっていたということで、彼はかなりの窮地に追い込まれたと思いますよ。火事が起ったのは、僕が憶えている限りではこのときの1件だけでした。


ブリティッシュコロンビア州 カナダ ヘイスティングス・パーク仮収容所 一時拘置所 バンクーバー (B.C.) 第二次世界大戦下の収容所

日付: 2006年7月25・26日

場所: 米国、ワシントン州

インタビュアー: トム・イケダ

提供: Denshō: The Japanese American Legacy Project.

語り手のプロフィール

ヘンリー・シミズ氏は、1928年ブリティッシュ・コロンビア州プリンス・ルパートで生まれました。第二次大戦中シミズ氏は、ニュー・デンバーに強制収容され、終戦後、現在の居住地であるエドモントンへ移り住みました。医学部を卒業したシミズ氏は、整形外科医となり、その後、医療関係の数々の要職を務めました。また、1989年から2002年には、日系カナダ人リドレス基金の会長を務めました。画家でもあるシミズ氏は、強制収容所の体験を題材にした数多くの作品を手掛け、それらの作品は、様々な場所で展示されています。シミズ氏のコミュニティへの貢献は高い評価を受け、1999年全カナダ日系人協会より表彰を受けました。また、2004年には、アルバータ大学の卒業生に贈られる賞を受賞し、同年、カナダ勲章を受勲しました。(2006年7月6日)

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