インタビュー
コレマツ裁判の終結 (英語)
(英語) コレマツ氏が着席すると、ペタル判事は判決を言い渡しました。そして判事は後に記すことになる意見書の基となった声明を発表しました。再審請求がされたことにより、政府の不正行為に関する深刻な問題が浮き彫りにされた、と判事は述べました。決定的となった証拠は、政府管理下の文書として残されていたのです。ぺタル判事は、こうも言いました。「コレマツ裁判は法律書に書き残されることになるでしょう。しかながら、私たちは、世の中が戦争状態にあるとき、このようなことは誰にでも容易に起こり得るということを記憶の中にしっかりと刻み込まなければなりません。そして誰も、このような扱いを受けてはならないのです。」そう言い終えた判事は、立ち上がり、法廷を後にしました。
その後私たちは、しばし言葉を失ったかのようにその場に座り続けていました。しだいに人々が立ち上がると、皆は興奮状態にありました。泣いてる人たちもいました。そして全員がフレッドに走り寄り、彼の背中をたたいて祝福しました。パーティをしているかのような、そんな感じでしたね。私の場合は、抑えきれない感情があふれ出てきて、とにかく胸がいっぱいでした。そんな状態でしたから、自分が報道陣や誰かに話をすることができるかどうか自信がありませんでした。でも私はうれしくてたまらなかったのです。この裁判に挑み始めた時、私はこうなるだろうとは全く予想していませんでした。この時までのさまざまな偶然や出来事が積み重なり、その結果としてこの判決がもたらされたと私は考えています。法廷の中で私は一歩下がったところから周囲を見渡していました。傍聴に来ていた人々のほとんどが日系人でした。私は、この判決が彼らに与えた影響の重大性を痛感していました。
日付: 2000年10月27日
場所: 米国、ワシントン州
インタビュアー: アリス・イトウ、ロレイン・バンナイ
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