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第七章 サンフランシスコの夜
日本生まれの若松入植者の中で、マコトとクニは最も英語が堪能だった。そのため、入植者の創設者ジョン・ヘンリー・シュネルが、日本の使節団と会い、将来の農業博覧会について調査するためにサンフランシスコへ行…
平原 直美 • 2020年5月4日
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第六章 ― おけい:星物語
オケイ・イトウは蚊が大嫌いだった。カリフォルニアの田舎では、蚊はどこにでも群がっていて、周囲の溝に溜まった水の中で繁殖しているようだった。同じ溝で、金持ちになるという20年前の夢にまだ突き動かされて…
平原 直美 • 2020年4月4日
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第五章 桝水邦之助:瓶の中の稲妻
「クニ、賭けてみろ」と鉱夫は最初は英語で、次に母国語のポルトガル語で言った。中国人店の裏にある夜の賭博場でクニと呼ばれていた増水国之助は、語学が堪能なことで知られていました。もちろん日本語を話し、若…
平原 直美 • 2020年3月4日
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第四章 金太郎と魔法の鯉
将軍に一心不乱に仕える。 —会津武士の行動規範池田金太郎はこの世に一人ぼっちだったが、ずっとそうだったわけではない。会津若松には兄弟、両親、祖父母、そしてたくさんの叔父や叔母がいた。そして戊辰戦争が…
平原 直美 • 2020年2月4日
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第2章 手押し車戦争
宍粟さんは桑の葉が敷き詰められた二番目の寝室に入り、蚕の様子を確かめた。小指よりも細い何百匹もの白くて痩せた毛虫が、昨晩敷いた厚い葉っぱをむさぼり食っていた。この生き物が、文字通り自分の体重の何倍も…
平原 直美 • 2019年12月4日
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第1章 ヨウ・シュネル:家事
ジョー・シュネルは、ゴールドヒルにある小さな4部屋の木造住宅の窓から外を眺めていた。クルミの木々の間から、まだら模様の光が露に覆われた草に差し込んでいた。カリフォルニアの夏の終わりの日々によく見られ…
平原 直美 • 2019年11月4日
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私のルーツ ~大藤松五郎の足跡~
1869年春、戊辰戦争で敗れた会津藩士の一団が、当時ゴールドラッシュに沸いたカリフォルニアに渡り「若松コロニー」という入植地を築きました。彼らに同行し、のちに現地でワイン醸造を学び、その後帰国し…
白石菜織 • 2019年10月18日
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土手真次郎さんと、カリフォルニア州エルドラド郡の戦前の日本人の家族。
第二次世界大戦前の西海岸の日本人の苦難はよく記録されていますが、その中には特に特別で、ほとんど忘れ去られてしまった少数のグループがいました。彼らが直面した逆境は、カリフォルニア州エルドラド郡のコミュ…
ライアン・フォード • 2019年10月15日
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番外編: 「おけい」報じた最初の記事
排日運動の最中、北米最初の日本人移民団の存在伝える
今から150年前の1869年(明治2年)、日本からカリフォルニアにやってきた北米最初の移民団はエルドラド郡ゴールドヒルでアメリカ本土初の日本人入…
吉田 純子 • 2019年5月8日