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https://www.discovernikkei.org/ja/journal/2014/6/11/5356/

リトルトーキョーの賑やかな夏

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今夏、リトルトーキョーに世界中から太鼓奏者が集い、世界初のワールド・タイコ・ギャザリングが開催されます。プロジェクトコーディネーターのマサト・ババさんは、今回のイベント開催について、「世界中の太鼓を学ぶ良い機会です。太鼓の世界はもともととても狭いのですが、これからは門戸を開放し、皆さんと共有し、繋がり、学び、教え合う努力をしていかなければなりません。」と語っています。TAIKOPROJECTは、南カリフォルニア太鼓コミュニティー及びその関係者と共に、1年以上の時間をかけ、今回の世界規模のイベントを準備してきました。そして今、その集大成を心待ちにしています。9カ国の約120グループがすでに参加登録をしており、登録者数は増加し続けています。

TAIKOPROJECTが、7月にリトルトーキョーで初のワールド・タイコ・ギャザリングを開催します。賑やかになりますよ!

催しは、7月17日(木)早朝に始まり、週末を通し7月20日(日)まで続きます。4日間のイベントでは、ワークショップも開催され、鼓童(日本)の小島千恵子、TaikOz(オーストラリア)のイアン・クレワース、Kagemusha Taiko(イギリス)のジョナサン・カービー、Ishindaiko(ブラジル)のルカン・ムラグチ等、代表的太鼓奏者の面々が講師をつとめます。ババさんは、ワールド・タイコ・ギャザリングをきっかけに、国際的な太鼓シーンに新たな可能性が生まれることを期待していると語っています。今回のイベントには、実際に太鼓奏者や太鼓ファンが世界中の太鼓コミュニティーと繋がり、互いのアイデアを共有できる機会が豊富に設けられています。ワークショップに加え、ディスカッションや特別講演の実施により、より大勢の参加者が集い、太鼓に関わる様々なことについて伸び伸びとした環境で、かつ整理された設定で語り合うことができます。週末のコンサートでは、イベント参加者やロサンゼルスのファンを前に、参加者による太鼓演奏が披露されます。

金曜と土曜の正午には、様々なレベルとスタイルの太鼓奏者によるジャムセッションが行われます。このジャムセッションは、短い太鼓パフォーマンスで、全米日系アメリカ人博物館の中庭と日米文化会館プラザで行われます。各グループ10分の持ち時間で、各回3組の合奏グループが演奏します。このセッションの入場は無料で、観覧自由です。

日中は太鼓市が開催され、販売業者から最新商品の購入も可能です。また、少額の参加費で、誰でも太鼓市へ出店することができます。会場では、販売業者による出店販売の他、ガレージセールが行われ、太鼓グループが中古および新品の備品を持ち寄り、販売します。

ワールド・タイコ・ギャザリングの夜は、世界中から集まるグループの演奏で彩られます。金曜夜のジャムは、太鼓演奏を再び無料で楽しむチャンスです。会場は、博物館の中庭です。土日の夜は、太鼓ネーションによる壮大なコンサートが行われ、世界中のグループが、各回入れ替わりで出演します。リードアドバイザーであるブライアン・ヤマミさんは、「太鼓ネーションコンサートは、記憶に残る、世界の太鼓演奏と呼ぶにふさわしいステージにしたいですね。グループごと個別に演奏するのではなく、太鼓の世界をステージ上でひとつにまとめ上げる、真のコラボレーションを目指しています。」と語っています。太鼓ネーションのチケットは、現在発売中です。主催者は、全席完売となるよう力を注いでいます。

2014年7月18日(土)から19日(日)に開催の太鼓ネーションコンサートには、世界中から太鼓奏者が集結します。

ワークショップ、太鼓市、スペシャルセッションに加え、今回のイベントでは、最近南カリフォルニア太鼓コミュニティーで流行しているマツリ・クラッシャーズ・バトルを開催します。バトル参加者は、一対一、またはペアとなって「マツリ・スタイル」奏法で演奏を競い、観客は、気に入った奏者に投票します。全参加国から、バトルへの参加をお待ちしています。

ワールド・タイコ・ギャザリングには、現時点で400名近くの参加登録をいただいておりますが、もう200名以上の登録が可能です。リトルトーキョーは、7月中旬のこの期間、とても賑やかになります。TAIKOPROJECTメンバーは、家族や友人、イベント参加者からコンサート会場や催しへの行き方を尋ねられると、「音のある方に行けば、絶対に迷うことはないですよ。」と答えているそうです。

ババさんとマミヤさんに、今まで準備を進める中で印象に残る出来事を伺ったところ、彼らが信頼し、尊敬するアドバイザーや太鼓コミュニティーより惜しみない支援と協力をいただいたことに、心から感謝しているとのことでした。

アシスタントプロジェクトコーディネーターのデヴィッド・ウェルズさんは、今回のイベントの開催意義について、以下の通りまとめています。「私は、コミュニティーは広い方がいいと思うのです。家族や友人、仕事、趣味、その他様々な形で他者とつながることは、生きる上でとても大切なことです。今回のイベントをきっかけに、参加者が既存のコミュニティー意識を超えて、太鼓という共通の興味を通し、彼らのコミュニティーがこれまで接点のなかった人たちを巻き込み、広がっていくことを期待しています。」

ワールド・タイコ・ギャザリングのための第1回企画会議に集まる太鼓コミュニティーメンバー 2013年8月18日リトルトーキョー東本願寺にて

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2014 World Taiko Gathering (ワールド・タイコ・ギャザリング)

2014年7月17日(木)~20日(日)
カリフォルニア州ロサンゼル都心リトルトーキョー

詳細はこちらから>>

 

© 2014 Elizabeth Ishida

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執筆者について

エリザベス・イシダさんは、2007年6月24日から8月15日まで、全米日系人博物館でNCI(ニッケイ・コミュニティ・インターンシップ)プログラムのインターンとして活動し、日系アルバムのコレクション作成に携わりました。イシダさんは、UCLAの卒業生で、専攻は文化人類学と古代文明でした。現在は、理学療法の博士号を目指し、大学院を受験する予定です。イシダさんは、勉強や仕事以外の時間を、「第2の家族」である太鼓プロジェクトメンバーとの活動に費やしています。その他にも、イシダさんは、ディスニーの魅力とジョージルーカスの才能に魅了されており、時間があれば、初めての場所やどこか美しい土地を訪れたり、歌ったり踊ったりすることが好きだそうです。また、ディスカバー・ニッケイという素晴らしい世界への貢献もしていきたいと語っています。

(2012年5月 更新) 

 

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