インタビュー
心臓外科手術の技術革新(英語)
(英語)実際に手術を執刀できるという意味で、心臓外科医でよかったです。実は私は、疾患のあるほとんど全ての血管にバイパス手術を施せるようになったことで、国内で認知されるようになりました。現在は、血管形成術、バルーン血管形成術ですね、があるので、血管の詰まっている部分を広げられるようになり、手術は以前より断然楽になりました。でも、これができる前は、医学的になす術がありませんでした。食事制限や薬でどうなるものでもありませんからね。 (私が手術した中では)酷いものだと、血管の70パーセント以上が塞がれ、血流が妨げられているケースがありました。でも、それ以外にも30から60パーセント塞がれている血管もあり、私は、ひどい状態のものと同時にそれ以外もバイパス手術をしてはどうだろうかと思いました。しかし、患者の健康や生命に関わるリスクを高めることなくやり遂げなければ意味がありません。まずはその証明をしなければなりませんでした。 私は自分が手がけた4,000の手術を分析しました。その結果は、私が手掛けた患者の死亡率は国内平均より低かったのです。私の場合は、患者1人に対し、平均約5本のバイパス手術をしていたのに対し、国内平均は2本でした。また、国内の平均死亡率が2.0のところ、私は0.9でした。ですから、現役時代は、冠動脈バイパス手術に貢献できていたと思います。
日付: 2006年5月30日
場所: 米国、ハワイ州
インタビュアー: アケミ・キクムラ・ヤノ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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