世論に影響を与えるメディアの役割(英語)

書き起こし文章は右記の言語でご覧になれます:

(英語) 何年も前に僕がまだ子供だった頃、父は、「ラジオをコントロールできれば・・・当時で言えばラジオと新聞もですね・・・人々の考え方までコントロールできる。」と言っていたんです。当時、僕はまだ幼なすぎて、父が何を意味してそう言っていたのか理解することはできませんでした。でも年を取るにつれ、父は正しかったと思うようになったんですね。人は新聞に書かれていることを鵜呑みにする、ということです。実際メディアはそういうことをしていますが、読み手に信じさせたい内容を記事にしてしまえば、結果的にメディアの意図通り、読み手は書かれた人に対して敵意を持つこともある訳です。僕が(徴兵拒否を)選択したことが新聞に載ったとき、ほとんどの人は僕に敵意を持ったようですけど、僕自身はすごく驚いたんですよ。というのも、あの時の徴兵について考えた時、「それは正しいことなのだろうか?」と考える人の方が多いだろうと僕は思ったからです。にも関わらず、結局僕は外国人扱いされ、敵国外国人である日本人として法の適切な手続き無しで有罪を宣告されたんです。僕はもうこれは最悪だ、と思いました。それで、1人ではどうすることもできないので、そのまま自分の信念に従っていれば、いつか人々の理解を得られるだろうと思ったんですね。でも人の見方は全く逆で、僕が徴兵から逃げている、と言われたんです。僕は、人はそんな風に考えるのかと知ってとても悲しくなりましたね。

日付: 1997年7月25日
場所: 米国、ワシントン州
Interviewer: ラリー・ハシマ、スティーブン・フギタ
Contributed by: Denshō: The Japanese American Legacy Project

discrimination draft resisters World War II

最新情報を入手

最新情報メールの配信登録

Journal feed
Events feed
Comments feed

プロジェクトをサポート

ディスカバー・ニッケイ

ディスカバー・ニッケイは、互いにネットワークを広げ、日系の体験談を分かち合う場です。プロジェクトを継続し、より良いものにしていくためには、皆さまのご協力が不可欠です。ご支援お願いします!

サポートの方法>>

プロジェクト企画 全米日系人博物館


日本財団