父のアルゼンチンでの64年間 ー その2

里帰りと日本にいる我々
父が初めて里帰りしたのは1970年の大阪万博の年である。この時日本のあまりの成長と発展を目にしびっくりしたようである。父は、ブラジルのサンパウロで日本航空の便に乗り換え、機内では当時ブエノスアイレスでは入手困難なウィスキー「ジョニーウォーカー」を飲み、羽田空港に到着後新幹線で四国の香川県に向かった(岡山乗換え)そうだ。
この時の様子を綴った父の葉書を母が何度も読んでくれたので今でもよく覚えている。当時まだ小学校2年生だった私は、たくさんのお土産(玩具)を楽しみにしていた。特に、日本語学校で野球をやっていたので、野球のグラブをお土産で持って帰ってもらえるのを待ち遠しくしてい…