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南米の日系人、日本のラティーノ日系人


2007年12月14日 - 2022年2月14日

日本在住日系アルゼンチン人のアルベルト松本氏によるコラム。日本に住む日系人の教育問題、労働状況、習慣、日本語問題。アイテンディティなど、様々な議題について分析、議論。


このシリーズのストーリー

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ラティーノ日系人の労働市場とは

2008年5月21日 • アルベルト・松本

日本の外国人人口は200万人を超え、南米系の就労者とその世帯は約40万人に近い。90年代当初の「デカセギ」が今や「移民」となっていることに ほぼ疑いの余地はない。未だに半分近くは「いずれ本国へ帰る」と言いながらも、その言葉とは裏腹にここ数年定着率も高く(永住ビザの取得率も3割を超えて いる)、日本で家庭を持つものも増えている。南米の日系人だけではなく、フィリピンや他のアジア諸国からもいる。ここ20年ほどの新規外国人の就業人口は 約70万人。日本国にはそうした外国人を受け入れ…

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ラティーノ日系人の祖国、故郷、居住国、出身国

2008年4月10日 • アルベルト・松本

移民すると、いかなる理由があっても祖国が恋しくなるという。それが、夜逃げ同然又は政治的理由等による亡命であったとしても、経済的・社会的事情 または制度的歪みや耐え難い格差ゆえに日々の生活がままならず海外へ出稼ぎに行かざるを得なくなったとしても、半年、一年後には故郷が恋しくなる。 身分証明書等の申請書には生まれた国の欄に「祖国」とは書いておらず「出身国」、「住所」等とある。一方、日本の在留資格の申請書や市役所で行なう 外国人登録書には「出身国」、「出生地」、「国籍」、「入国…

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多文化共生という議論の中の日系人

2008年3月6日 • アルベルト・松本

ヨーロッパ諸国やカナダでは、かなり多文化共生という概念が定着しており、近年ではここ日本でもよく耳にするようになった。移民が多い国々では、特 にこの概念をもとに外国人と地元住民の共存関係を模索してきた。多文化共生とは、市民や社会レベルでの文化的多様性を指しており、異なった民族や人種の基 本的人権(この中には国連で採択されている人権規約等の普遍的な権利も含む)、市民権、社会権、参政権の獲得、及びその行使の保障を意味している。 しかし、国や社会の地域性や歴史的背景等によって、この…

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日系人の日本への留学・研修、その意義と将来設計への活用

2008年2月7日 • アルベルト・松本

中南米の日系人が日本へ留学することは今やそう珍しいことではない。通常の奨学金プログラム(文部科学省の外国人留学生奨学金制度等)、日系人だけ を対象にしたJICAの日系研修員プログラム、県費留学、そして数年前からスタートした日本財団の「日系スカラーシップ」等がある。年間約200人がこう した制度を利用して日本で専門的な研修を受けたり、大学学部、大学院への留学を試みている1 。 日本政府の配慮によって日系人達は非常に恵まれた状況にある。本国で大卒でなくとも自分の職業分野やある…

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南米日系社会の日本語教育と日本在住日系就労者子弟のスペイン語

2008年1月3日 • アルベルト・松本

世界には約300万人の日本語学習者がいるとされているが1、日本人移民が多かった中南米地域では4万人強で全体の1.2% ぐらいである。移住者たちが定着したコロニア(日本人及びその子孫が集住している農業移住地)が存在する国やプラジルのように130万人以上の日系人を抱 えている国等を見ても、日本語学習者の詳細はブラジルで2万1千人、メキシコで6千人、アルゼンチンで約5千人、パラグアイで3千人強、ペルーで3千人 弱、そしてボリビアでは600人相当である。この数には最近増えている非日…

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第1回目の海外ペルー人大会とCOPANI大会、海外日系人大会を考える

2007年12月14日 • アルベルト・松本

約1ヶ月前、11月2日から4日のことであるが、この東京で第1回目の「日本在住ペルー人大会」が第3回「海外ペルー人団体連合大会1」と共に開催された2。日本にペルー人が日系就労者として来日してから20年近くになるが、そうした節目にこのような大会が開催されたことはとても喜ばしい反面、それだけ彼たちの存在も日本社会だけではなく本国でも移民として注目されているということだ。 今回の大会には米国を中心に合計50人近くが来日し、ペルーの米州機構駐在のアラオス大使やペルーからは住民登録・…

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このシリーズの執筆者

アルゼンチン日系二世。1990年、国費留学生として来日。横浜国大で法律の修士号取得。97年に渉外法務翻訳を専門にする会社を設立。横浜や東京地裁・家裁の元法廷通訳員、NHKの放送通訳でもある。JICA日系研修員のオリエンテーション講師(日本人の移民史、日本の教育制度を担当)。静岡県立大学でスペイン語講師、獨協大学法学部で「ラ米経済社会と法」の講師。外国人相談員の多文化共生講座等の講師。「所得税」と「在留資格と帰化」に対する本をスペイン語で出版。日本語では「アルゼンチンを知るための54章」(明石書店)、「30日で話せるスペイン語会話」(ナツメ社)等を出版。2017年10月JICA理事長による「国際協力感謝賞」を受賞。2018年は、外務省中南米局のラ米日系社会実相調査の分析報告書作成を担当した。http://www.ideamatsu.com 


(2020年4月 更新)

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