リアナ・ナカムラ
(Liana Nakamura)
リアナ・ナカムラは1994年、ブラジルのサンパウロ州モジ・ダス・クルーゼスの「柿の国」に生まれる。日本とブラジルを行き来しながら、多様性と包摂を専門とする司書として活躍。著書に『 amarela-manga: a Japanese-Poetic Anthology』 (Corsália.estúdio、2023年)がある。
ブラジル日本文化社会扶助協会文京支部日経文学賞(マンガ部門)(2021年)、ARA文化韓国文学ビデオレビューコンペティション(2022年)、日経文学誌第37回竹本義夫賞(詩部門)受賞(2023年)。詩集『文学のオフフリップ』(2024年)にも参加。
2023年10月更新
この執筆者によるストーリー
二つの漢字の間
2023年10月25日 • リアナ・ナカムラ
「日系」とは、日本国外で生まれた日本人の子孫を意味します。かつて私はインターナショナルスクールで日本人の生徒を教えていましたが、その生徒は私に、自分は彼女とは違って「日系人」、つまり「日系の国から来た人」だと言いました。実際、日系人として育つということは、二つのまったく異なる世界の間に存在することを意味します。二つの漢字の中で。ブラジルと日本、日本とブラジルの間を行ったり来たり。ブラジルでは、日系人であることは日系ブラジル人であることを意味します。日本人であり、同時にブラジ…
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