1990 年、私は希望を胸にユバ コミュニティを初めて訪れました。ユバの遺産の派生は海外で広がり、芽生えており、私たちは出産を祝うために戻ってきました。生まれたばかりの息子の世話をしながら、コミュニティの隅々に芸術的な衝動を感じました。陶芸、彫刻、絵画、演劇、音楽が日々のリズムに浸透していました。私は詩に惹かれ、夕方の俳句の集まりに参加しました。老若男女が共同のキッチン テーブルの周りに集まり、小さな紙片に詩を書きました。最終審査は非公式で、挙手による投票で慎重に行われました。軽食の後、年配者は夕方に退席し、若者は就寝前の最後の数時間遊びに出かけました。
開拓者の寝具や飯釜の横には、文学的な荷物を収納するスペースがありました。ユバの人々は、独自の言語の避難所に守られ、今も日本語を第一言語として使っています。詩人や作家だとは考えていない人でも、日常生活のつかの間の光景をスケッチすることができます。俳句として知られる気取らない詩のスタイルで、彼らは私がヤマと呼ぶようになったこの場所の本質を強烈に捉える才能に恵まれています。
農場のもちつき音に目がさめる農場で
餅をつく音
私を目覚めさせる熊本舞(まいちゃん) 1983年生まれ 14歳
大鍋の雑煮に並ぶ五十人
巨大な鍋の周り
新年のスープ
50人
花ゆば(「花ちゃん」1921年生まれ)
初シネマ 忠臣蔵と決まりけり
それは決まった
今年最初の映画上映
「忠臣四十七士物語」「ぐらんしゃ」箕輪(金ちゃん 1909-2003、1957年執筆)
風そよぐ 読書の大樹 マンガ落つ
風がざわめく
大きな木の下にいる読者に
ポロンと落ちるマンゴー広瀬 秀(ビジター)
水飲めば汗が吹き出すゴヤバとり
水を一口飲む
汗が飛び散る
グアバ摘みカンナ・ユバ(「アグ」1980年生まれ、13歳)
雷に皆走りゆく物干し場
雷鳴の中
みんな走ってる
洗濯物干し場へラオリ・ユバ(「ポジン」1958年生まれ)
百合捜してピアノも生活必需品か
ユリ狩り
ピアノもそうです
生活必需品ですか?「ぐらんしゃ」箕輪(金ちゃん 1909-2003、1960年執筆)
百人の食卓ならぶ
100人の食卓に
一列に並んで座る
柿の色湯場亜紀(あやちゃん) 1925年生まれ
焚火祭 おどってわらう 山の人
たいまつ祭り
踊ったり笑ったり
ヤマ族湯場蘭(1986年生まれ)
冬の脱衣の棚を
冬の銭湯
棚はすべて取られた
水着を着た花ゆば(「花ちゃん」1921年生まれ)
天の川 出稼ぎの父 待つ家族
天の川を越えて
父親は日本で仕事を探す
家族は待ち焦がれる湯場亜紀(あやちゃん) 1925年生まれ
子どもたち 春の雨の中 どろそび
子供たち
春の雨に降られて
泥の中で転げ回るカンナ・ユバ(「アグ」1980年生まれ、12歳)
舞台稽古の汗に雨が来る気配あり
舞台リハーサル
汗をかくと思い出します
雨が近づいているラオリ・ユバ(「ポジン」1958年生まれ)
クリスマス すんでみんなの俳句会
クリスマス
それはすべて終わった
俳句を書くために集まるカンナ・ユバ(「アグ」 1980年生まれ、19歳)
© 2004 Janet Ikeda