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忘れられた日系人


2024年12月31日 - 2024年12月31日

青年時代から30年以上にわたり付き合ってきたブラジルと南米の国々。彼の地への思いとともに、忘れえぬ日系の人びととの出会いや思い出、調査で訪れた場所、発見した史資料、まだ見ぬ風景など―南米の日系人をめぐり、その歴史、人、モノ、生活について後世に伝えたいことがたくさんある。このシリーズでは、そんなエピソードを紹介していく。


このシリーズのストーリー

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まえがき

2024年12月31日 • 根川 幸男

人間60 余年も生きていると、忘れえぬ人びとというのは少なくない。私の場合、1990年代の初めから付き合いがはじまり、17年の歳月を過ごしたうえ、今なおほぼ毎年のように訪れているブラジルの場合はどだろうか。特にお付き合いが深く、研究の対象でもある日系人の場合はどうであるか―そう考えると、両手で指を折るだけではたちまち足りなくなってしまうほどの顔、姿が思い浮かぶのである。 これらの人びとのことを考えると、それぞれの方々のお人柄や話しぶり、言葉の数々が思い出されてくるのである…

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第1回 忘れえぬ人びと ― ブラジル移民を決めた清水翁①

2024年12月31日 • 根川 幸男

私のなかでもっとも印象に残っている日系人は、清水尚久(ひさし)翁である。自分がもしブラジル移民何たるか、特に百姓の経験のない自分が移民について多少なりとも知ることができたとすれば、他の何十何百という移民から知見を得ていたとしても、まずそれは清水翁のおかげと言わねばならない。私が最初に出会ったブラジル移民が翁であり、ことあるごとに接触を重ね、時には小旅行にご一緒することもあった。それほど翁には密に接し、お世話になった。 清水翁は明治の末年、愛媛県西予郡卯之町(現・西予市…

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このシリーズの執筆者

1963年大阪府生まれ。サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部大学院修了。博士(学術)(総合研究大学院大学)。移植民史・海事史・文化研究専攻。ブラジリア大学文学部准教授を経て、現在、国際日本文化研究センター特定研究員。同志社大学、滋賀県立大学などで兼任講師。主要著書:『「海」復刻版』1〜14巻(柏書房、2018、監修・解説)、『ブラジル日系移民の教育史』(みすず書房,2016)、『越境と連動の日系移民教育史——複数文化体験の視座』(ミネルヴァ書房、2016。井上章一との共編著)、Cinquentenario da Presenca Nipo-Brasileira em Brasilia.(FEANBRA、2008、共著)



(2023年1月 更新)

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