バンクーバー朝日の発起人、児玉基治

このサイトでもいくつか紹介しているように、多くのバンクーバー朝日の選手たちは、殿堂入りしていたにもかかわらず、本人または家族の消息が分からずその功績が讃えられていなかった。児玉基治は、1914年発足のバンクーバー朝日チームの発起人の一人であり、その4年前に結成されたバンクーバー“ニッポン”チームの発起人でもあった。彼もまた、BC州スポーツ殿堂入りメダルを受け取っていない関係者のひとりであった。
児玉基治は、1877年広島で生まれた。1898年、21歳の時に米国シアトル・タコマに渡航し、その後、バンクーバーに移り、日加用達会社に首脳陣として勤務、加奈陀太平洋鉄道や加奈陀北部鉄道に対する人夫供給…