インタビュー
成長とアイデンティティ (英語)
(英語) 僕が育った環境は、小学校から大学までほとんどが白人かアジア系の人たちで、黒人は僕一人という場合が多かったです。でも、実際誰も僕の人種のことを問題にしませんでしたし、「だから何?」という感じでした。自分だけが違うなどと感じたことはなく、他の子たちと全く同じように受け入れられていました。子供はとても正直だし、考える前に物を言ってしまうところがありますよね。だから大学に入るまで自分の人種についてあまり考えたことが無かったと言うと、驚かれるかもしれません。僕が自分の人種のことを考えるようになったのは、大学に入ってからでした。大学生になった僕は、文法を崩した、いわゆるステレオタイプ的な黒人の話し方をしないことを不思議がられたり、僕の容姿について人に聞かれるようになりました。僕の髪はどちらかというとストレートだったので、そのことを聞かれたりもしました。周りの人たちは、みんな僕が何者か知りたがっていたのだと思います。みんな僕に関心があるんだろうな、と思ったので、そのことを嫌だとは思いませんでした。僕に興味があったのでしょう。大学に入るまでは、自分が他の人と違うことに気づきもしませんでしたが、しばらくして、他の人たちと僕が違って見えることは自分だけの特徴だと思うようになりました。僕は、2つの文化の最も良い部分を受け継いでいると思うし、その二つを融合させることで、僕の人生の質は高められていると考えています。
日付: 2000年2月7日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ジョン・エサキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター