(英語) ハパ・プロジェクトで、面白い話があるんです。他の人種と接することの少ない地域から来た人の話なんですけど、オクラホマから手紙を送ってくれた女性がいたんです。その手紙には、「オクラホマに来て私の写真をこの(プロジェクトの)為に絶対撮るべきだわ!信じられないかもしれないけど、私は黒人と韓国人(のハパ)なの!」と書いてあったんです。私は何と言っていいかわかりませんでした。きっと彼女は小さな世界に住んでいて、自分のような人は世界でたった1人しかいないと思っていたのでしょう。ある意味でそれは素晴らしいことですが…。彼女に返事をしなくてはならなかったので「あなたの写真を撮りたい気持ちはあるのですが、そちらに伺う事は出来そうにありません。またブラック・コリアン(韓国系の黒人)の人はこれまでに50人位撮影してきました。そして…。他にもまだ(あなたと同じ様な人が)沢山いますよ」と書いたんです。私としては前向きな感じで伝えたかったのですが、彼女は恐らく自分は『マトリックス』のキアヌ・リーブスのような「選ばれし者」でないと感じてしまったのでしょうね、それから2度と返事は来ませんでした。
日付: 2006年5月3日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ジム・バウワー
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター