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アーティストプロフィール:
1981年、メキシコ・メキシコシティー生まれ。現在メキシコシティー在住、トルカ・デ・レルドで活動中。
ユリコ・ロハス・モリヤマは、メキシコ州立自治大学美術学校卒業後、同大大学院でビジュアルスタディーズ修士号取得。ビジュアルアートを教えると共に、研究者、博物館学芸員、デザイナー、アーティストとしても活動している。2007年からはメキシコと世界各国のアーティストの作品を紹介する展覧会を企画・運営し、地元の若手アーティストの作品を紹介する展覧会を実施。2005年よりユニバーシティー・ビエンナーレ・オブ・ビジュアルアート委員会メンバー。
トランスクリプト
私にとってアートを作ることは、生きることそのものに根ざしています。私の作品が自己を追求したものであるのはそのせいでしょう。アートには、人を動かす力があると思っています。アイデアを形にすることで、人々の心に触れ、突き動かすのです。
私は自画像を作り始めました。自画像といっても、人のイメージをそのまま描くのではなく、むしろ自分について考察したものを描き出します。私は描くために、「何か」を探し始めたのですが、その「何か」は形を持っていませんでした。これが私の最初のトレーニングでした。
今、私の作品は全て人生の経験に基づいているとはっきり言えます。まるで、自分の存在のあかしを表現しているようなものです。しかし、最近の私は、他の人と共作することに興味を持つようになりました。自伝的、自己言及的な作品を作ることにそれほど面白みを見出せないのです。むしろ、さまざまなものに対してオープンでいたいのです。そうすることで、他の人が私を通して自己を投影したり、なにかを読み取ってくれるかもしれません。彼ら自身の経験である必要はなく、イメージに彼らの体験を重ね合わすことができます。
知識としてのアートは、最終的な結果が物となり、または持続する形になったりすることを教えてくれます。でも アートは定義もなければ、抽象的なものでもありません。私にとってアートは、生きている素材で作られたものです。
私は幸運なことに、メキシコで活動しています。というのも、ここでは移民はサバイバルを意味しています。祖父母は何が待ち受けているかも知らぬまま、広島からここにやってきました。そして次の世代へと移りました。
私はメキシコに生まれ、メキシコ文化にルーツを持っています。私の家族は再び移住し、母と姉(妹)はアメリカへ移りました。居場所がないというこうした経験は、面白いことにこのプロジェクトの一部であるメキシコ、アメリカ、日本の間で目立つ特徴です。
私の作品は 日系人の経験や日系コミュニティーに特化したものにならないよう心がけています。むしろ、体験を通して、移民をグローバルな入り組んだ事象として取り扱うことを願っています。
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「トランスパシフィック・ボーダーランド:リマ、ロサンゼルス、メキシコシティー、サンパウロにおける日系ディアスポラのアート」展は、全米日系人博物館にて2017年9月17日から2018年2月25日まで開催しています。この展示では、ラテンアメリカおよび南カリフォルニアのラテンアメリカ・コミュニティの日系人アーティストの体験を探求します。ユリコ・ロハス・モリヤマはこの展示で紹介しているアーティストの一人です。
この展示の詳細は、下記のウェブサイトをご覧ください。
janm.org/transpacific-borderlands
Japanese American National Museum
100 N. Central Ave.
Los Angeles, CA 90012
janm.org
*この展示はゲティ基金の支援を受け、ゲティ財団が主催するロサンゼルスとラテンアメリカおよびラテンアートの交流を促進する「パシフィックスタンダードタイム:LA/LA」(バンク・オブ・アメリカ協賛)の一環として開催されます。
JANM — 更新日 9月 22 2018 10:06 p.m.
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