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二世と言えば、これまでは第二次大戦時の話に終始しがちでした。しかし、本作は単なる戦争映画ではありません。
「親はどこから来て何をしていたのか」
「自らのサトウキビ労働の様子」
「当時どんな家に住んでいたのか」
「家の中ではどんな言葉を使っていたのか」
「二世たちに流行った遊びはどのようなものだったのか」
「日系社会にあった沖縄人への差別はどうだったのか」
「HAPA(ハーフ等の意)への差別はあったのか」
そして
「真珠湾攻撃の時の様子、民間人の被害や日系人への暴力等はどうだったのか」
「戦争時の一番の記憶は何なのか」
「戦争後の活躍はどんなものなのか」
「現在、何を思っているのか」
など、多岐にわたります。
1920~30年代のまだプランテーション時代を色濃く残した時代を過ごした二世の記憶をすべて証言した貴重な作品です。
ハワイに残る「もう一つの日本史」的な作品と言っても良いでしょう。
その希少性が、2012年のハワイの映画賞など2つの映画コンペティションでの高い評価に繋がりました。
ホノルル・フィルム・アワードでは〈ベスト・オブ・ハワイ〉を受賞し、マウイ映画祭では1000本以上の出品作から選ばれ、プレミア上映されました。
しかし、これも全てハワイの社会全体が持つ二世への敬意の現れです。決して私たちだけの賞ではないと考えます。
そして現在、米国本土とハワイでの上映の主催者を求めています。ご協力お願いします。
Matsugen — 更新日 9月 08 2014 9:19 a.m.