カレン・マツモト
(Karen Matsumoto)
松本若次の孫娘であるカレン松本はプロジェクトリエゾン(調整役)として「松本若次:2つの世界を生きた芸術家」に関わっている。教育者の職を引退しワシントン州在住。現在は社会および環境権利侵害の問題に取り組む。ベインブリッジ島日系アメリカ人コミュニティー理事。第2次世界大戦中に強制収容所に送られた日系アメリカ人の体験に関するビデオドキュメンタリーやカリキュラムを共同制作する。また、サンフランシスコの日系アメリカ人歴史協会で、国立公園局の教師向けワークショップや夏期研修会の指導主事を務める。
2013年に制作されたカレンの父についてのドキュメンタリー映画「名誉と犠牲:ロイ松本の物語」ではエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。この映画では、米国で初めて公開された松本若次の写真が使用されており、若次の写真コレクションをより多くの人々に紹介するきっかけとなった。
(2022年9月 更新)
この執筆者によるストーリー
松本若次:2つの世界を生きた芸術家
2022年9月20日 • カレン・マツモト
私の祖父、松本若次は外国に住む父を手伝うために太平洋を渡り、芸術家となって祖国日本に帰国した。彼はカリフォルニア州ロサンゼルスと日本の広島という2つの世界に生きた日本人写真家だった。若次の写真は1900年初頭にロサンゼルスの農村で生活する日本人移民労働者たちの様子や、広島の人々の日常の生活や行事を生き生きと写し出している。 若次は、ロサンゼルスで農業をするかたわら写真について勉強し、ロサンゼルスにあった日本人カメラクラブで積極的に活動をした。またピクトリアリズム運動(…