ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/interviews/clips/628/

日系アメリカ人に対するステレオタイプ(英語)

(英語) 日系人には、驚異の達成者 (super-achiever) というステレオタイプがあるんですよ。僕らはそれをスーパー・ジャップ (super-japs) と呼んでるんですが、そういう意味で日系アメリカ人はかなり日本人的ですよ。彼らはかなり到達点志向で、成功志向者達なんですよ。集団主義的なところもありますしね。

でも僕には、いつでも日系アメリカ人は自らを安売りしてきたように見えるんです。特に日系三世達ですが、彼らは自らを裏切って白人に同化してきたんです。これもすごく日本人的ですよ。

僕が日本に来た時、一番驚いたのは、自分の行動パターンがどこから遺伝してきたかがわかったからなんです。そういうことを意識して探っていた訳ではないんです。でも僕の他者への同調の仕方、ものの感じ方、それから状況への対応の仕方なんかを取ってもそのうちのいくつかはすごく日本人的で、僕は日本人であるということを越えて成長することはできなかったんです。西海岸の日系アメリカ人には日系の集まりがあるけれど、東海岸には皆無でしたからね。

それから小さい頃は僕が成功するだろうっていう周囲の期待がいつもあって、恐らく僕はそれを子供ながらに気にしてたんですよ。だから意識して成功者にならないような道を選んできたような気がしますね。そんなことを少し考えたりするようになったのは、僕が日本に来て自分の性格的な特徴やものの見方と、日本人のそれの共通点や違いを見出すようになってからなんですね。そういうことをずいぶんよく考えましたね。


Finding Home(映画) 日系アメリカ人 ステレオタイプ

日付: 2003年9月12日

場所: 日本、東京都

インタビュアー: アート・ノムラ

提供: アート・ノムラ、『ファインディング・ホーム』

語り手のプロフィール

2世の母と3世の父を持つビンス・オオタは、ニューハンプシャー州に生まれました。オオタ一家はロサンゼルス、ニューヨーク、ミネアポリス、ロンドンと転々とした後、メリーランド州ゲイザースバーグに落ち着きました。メリーランド州の小さな町で育ったため、アジア系アメリカ人との交流は少なく、夏にロサンゼルスにいる親戚と過ごすくらいで、自分の環境をアメリカの『純粋な白人』のものであったと述べていました。その後、西海岸へ移り、コミュニティカレッジへ入学。その後はCalifornia Institute of the Arts(カリフォルニア芸術大学)へ進学しました。ロサンゼルスで7年間クリエイティブデザイナーとして働いた後、1996年に渡日しました。以来日本に住む彼は、インタビュー当時、クリエイティブデザイナーとして活躍しており、今後の日本在住意思を示していました。(2003年9月12日)

ファン・アルベルト・松本

日系人ゆえに通信兵に

日本在住の日系アルゼンチン人、二世(1962年生)