先日(7月24日)、私は岐阜県美濃加茂市にあるブラジリアン学校SEBS(Sociedade Educacional Brazilian School)で出前授業をしました。私の担当は「日本とブラジルでの生活」というテーマで発表をしました。
他の、留学生のメンバーもそれぞれ、自分の専門分野で発表を行いました。IgorはITについて、Melinaは生物学について、Gustavoは麻薬、たばこ、アルコールの怖さについて子供たちに発表しました。
午前中は、高校生に、午後は中学生たちに授業をしました。私は、初めてとあってすごく緊張してしまい、自分に言いたかった事が最初はなかなかまとまらず、恥ずかしい思いをしてしまいました。
しかし、とても良い経験となりました。学生たちは、進路の事などさまざまな事について悩んでいたりしていたので、少しだけでもその子達の悩みを取り除けた気がしました。
特に、多い悩みは、自分に合った進路がわからないとの事でした。いろいろな選択肢があるなかで、どれを選べばよいのか、親から進められる進路でいいのかなど、今の時期ならではの悩みがたくさんありました。
私自身も、このような時期を過ごした事をよく覚えています。しかし、いろいろな人達のアドバイスで、今はこうして自分の進みたい道を決め、進んでいます。これからも、彼らはたくさん悩みたくさん迷うと思いますが、少しだけでも何か手伝える事ができればいいなと思います。
授業後には、学校長や先生方とお話をする機会がありました。生徒達だけでなく、学校もいろいろな問題を抱えている事がわかりました。たとえば、日本が不景気の為、急激に生徒達の数が減ったとおっしゃっていました。勉強したくても、勉強できない人達が増えた事にとても残念がっていました。
その為、学校でもいろいろな対策を取り始めましたが、それでも日本の学校へ転校したり、国へ帰って家庭の安定を求めていく人が多々いるそうです。こんな問題がありながらも、自分の将来を決めなければいけない学生達をみると、さらに私も頑張って、この子たちの為にも、貢献できるようにしっかりと前を向いて解決策を考えたいと思いました。
この場を借りて、SEBSの先生方、そして生徒のみなさんにお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました。
これからも、積極的にこうした活動を行いたいと思っています。
* 本稿は、日本財団日系留学生会のブログからの転載です。
© 2009 Hana Yamanaka Evaristo Silva