インタビュー
それでも、日本人 (英語)
(英語) 真珠湾攻撃の直後、私は、「なんてことだ。私たちは一体どうなるのだろう?」と思いました。まさか強制収容所に送られるだろうとは考えもしませんでした。でも、自分たちは日本人か?とか、日系アメリカ人か?いや、日本人と同じようなものだろう。などといった、アイデンティティの問題はありました。ジルバを踊り、スウィング・ジャズを聴いていても、私たちが日系人であることには変わりませんでした。でも、自分自身を日本に住む日本人と重ねて考えることはできませんでした。そこに、我々は何者なのだろう?という激しい葛藤があったのです。
私にとってアイデンティティは深刻な問題でした。私は日本とは無関係でいたかったのです。でも鏡を覗くと、私は日本人なのです。それはまさに、アイデンティティの危機でした。そして自分が日系であることに罪悪感を感じました。日本人の名前を持ち、米のご飯を食べていることを含めて、です。当時の私は日本に行ったこともなく、日本に住む親戚とのやり取りもなかったので、日本への帰属意識はありませんでした。ですからその時期は、精神的に最悪の時代だったと言えます。そしてその一方で、私はアメリカ社会の主流に属していた訳でもないのです。私は日系社会に生きていました。私の友人たちは皆二世で、彼らもまた自分のアイデンティティに多少なりとも混乱していました。
日付: 2002年2月18日
場所: 米国、ワシントン州
インタビュアー: アリス・イトウ、ジョン・パイ
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