ディスカバー・ニッケイ

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正月料理の意味(英語)

(英語)正月は特別な行事でしたね。今でも毎年やりますよ。皆さんを正月の食事に招待するんです。あの頃は、お正月料理は全部材料から作りました。お寿司だとか。旨煮はふつう鶏を入れるんです。煮しめとは違って、(煮しめには)鶏のようなたんぱく質は入らないんです。旨煮は(鶏が)入りますよね。そして大きな魚でお祝いをするんです。黒豆も作りましたね。あとは、いつも子沢山という意味だと思いますが、数の子も用意しました。黒豆は「豆に暮らす」といって、とても健康にいいんです。しっかり仕事も出来る。ええと、その他何かありましたかね。

I*: というわけで、すべての食べ物になにか象徴的な意味があるんですね。

そうそう、そのなんです。まず朝はスープですよね。餅を入れたもので、これはお雑煮です。それぞれの地域によって作り方が違いますけど、広島では、海産物が沢山ありますので、海産物を入れて作るんですよ。蛤なんかが入ってました。母は蛤の缶詰めを使って、お雑煮のベースを作ってましたね。他の人は野菜を使ったり、鶏とか、そんなものを使ってました。いずれにしても、私達にとって、毎年お正月は本当に大事な行事だったんです。

*「I」はインタビュワー(Akemi Kikumura Yano)


食品 日本食 新年 お正月 お雑煮

日付: 2006年5月31日

場所: 米国、ハワイ州

インタビュアー: アケミ・キクムラ・ヤノ

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

マーガレット・オダ博士は、ハワイ州ビッグアイランド(ハワイ島の愛称)のワイレアで生まれました。オダ博士は2世で、両親は広島からの移民でした。彼女の父は、後に副社長となったワイレア製糖工場(Wailea Milling Company)のさとうきび農園で働いていました。

オダ博士は、ミシガン州立大学で数学の修士号を取得し、1977年にはハワイ大学マノアキャンパスで教育学の博士号を取得しました。オダ博士は1951年に初めて教鞭をとり、ハワイ全土の公立の小中高等学校で教頭や校長の役職を得るに至りました。その後、博士はハワイ州教育庁の副教育長を3年間務め、1980年代にはホノルル地区の教育長を2期務めました。1990年代の後半に引退するまで、行政の立場から公立教育に従事しました。

オダ博士の教育分野での慈善活動は有名で、皇太子奨学金、ハワイ・プレパラトリ・アカデミー、ハワイ日本文化センター(Japanese Cultural Center of Hawai‘i)などの、地域に根ざした団体の評議員を務めてきました。オダ博士は過去には全米日系人博物館ハワイ諮問委員会の議長であり、現在は博物館の理事に就任しています。(2007年4月6日)

ジミー・ナガヌマ

クリスタルシティでの最初の食事(英語)

クリスタルシティに収容された日系ペルー人(1936年生)