ディスカバー・ニッケイ

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フジモリ元大統領の選出をサポートしなかった日系コミュニティ

フジモリ大統領が、フジモリさんが大統領として立候補した時に、日系人の全員といってもいいと思いますが、ほとんどの方がこれは反対でした。なぜかというと、戦前にその日本が、日本人がですね、大きな略奪に合ってるんですね。どうしてもその略奪という非常に大きな、その事件のトラウマから、脱却できないでいたわけですね。だからフジモリさんが、もし、そのちゃんとした大統領の職を全うできなければ、すべて批判の矛先は日系人に降りかかってくるだろうと。そうすれば、また戦前あったようなその略奪というものの二の舞が起こるんじゃないかということを、日系人の人たちの誰もが恐れましてね。ですからできるだけ政治のような、派手な、しかもリスクの多いところには、日系人というのは行かないようにと、いうふうに思っているところに、よりによって大統領に立候補する。で、しかもそれが当選してしまったわけですから。

あの時点でですね、日系人の方たちは、ずいぶんフジモリ大統領に、そうならないようにというふうに、お願いしたというような話も、これは嘘か本当か分かりませんですけども。そういうことも、あの噂で流れてましたですね。それぐらい、日系人の人は、フジモリさんが大統領になるということに対して恐れていた。要するに、喜ぶというよりも、困ったもんだというふうに受け止めていましたね。


アルベルト・フジモリ コミュニティ 政府 ペルー 政治

日付: 2007年5月7日

場所: 米国、カリフォルニア州

インタビュアー: 西村 陽子

提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

語り手のプロフィール

1948年生まれ。東京出身。早稲田大学教育学部卒業。数年後、ペルーリマ市へ移住。スペイン語を学ぶかたわら、天野博物館を創設・経営していた祖父の天野芳太郎氏の仕事を手伝う。その後、日系ペルー人2世と結婚。現在は、ペルーの文化研究家、土器・織物の収集・研究家、天野博物館の事務局長として発掘作業、博物館の運営に携わる。また、ペルーの民間外交官として、政府要人、経済人、マスコミ取材、TV番組制作などのアテンドも行っている。年に数回は日本を訪れ、全国各地で講演やパネルディスカッションを行うなど、広い分野において活動を行っている。(2007年5月)

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