インタビュー
盆栽哲学(英語)
(英語) 禅は、美的感覚の枠を超えたところにあるんです。確かに禅は美しいものですが、単に色合いや見た目などといった美に留まるものではありません。禅には、それを超えた言葉では言い表せない側面があるんです。芸術的な手法でそれを表現することはできます。禅の美しさというのは、哲学的なんですね。何と言えばいいか、禅は宗教でもあるので、説明するのはとても難しいですね。美しくあるべきですが、わびさびに表されるように、美しさを超えていなければならないのです。美しい、という意味合い以上の意義深さがあるのです。それが、わびとさびであり、禅なのです。
渋い、そしてわびとさび...英語で説明するのはかなり困難ですね。でも、お話したように、禅は美しくもあり、単に美しさに留まらないのです。美的感覚よりは、倫理感が伴っていなければなりません。なんと言うか、説明するのは難しいですが、それは単なる美以上で、色合いがきれいだったり、形が美しいということではない、ということです。色や形の美しさももちろん大切ですが、それ以上でなくてはなりません。
日付: 2004年2月4日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: ダニエル・リー
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター