(英語)フィリピン系のフェルディナンド・ガルバスという男性のことを良く覚えています。彼は、以前フィリピノ協会の会長でした。ストックトンには、ご存知のとおりフィリピン系の大きなコミュニティがあります。彼は、ストックトンのフィリピン系住人が日系アメリカ人への補償に反対の立場をとる、という決断を聞きつけ、そのことを確かめると、すぐにストックトンに直談判に出かけました。彼は、「君たちは、自分たちが何をしたのかわかっているのか?何が起きているのか、本当に理解しているのか?」と問いました。すると彼らは、自分達はフィリピンで日本を相手に戦った、と口々に言いました。ガルバス氏は、「まさに、僕はそのことを言っているんだ。君たちは自分たちが何をしているのか知らないんだ。君たちがフィリピンで戦った相手は彼らじゃない。彼らは、君たちの見方としてフィリピンで共に戦った人たちだ。」と言い、彼らは考えを変えたのです。
我々の力になるために立ち上がり、奮闘してくれた日系以外の大変多くの人々は、まさにこのような人々でした。でも、我々は彼らを見過ごしてしまいがちです。大変な活躍をしてくれた白人の人々や、日系ではない本当にたくさんの協力者がいたのに、誰も彼らの話をしません。日系人だけでやり遂げたのではありません。日系ではない人々の多大な支援があったのです。
日付: 1998年7月1・2日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ミッチェル・マキ、ダーシー・イキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター