ディスカバー・ニッケイ

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日本にいる親を思って

まあ、さっき最初に言ったように、やっぱり親父もだんだんだん年をとってきていますしね。世間一般に言われている、私長男やから、帰って親の面倒を見るだとかね、土地を親父から引き継ぐだとか、まあ家もありますからね、向こうには。それいったのはね、やっぱり、私が今生きてる中ではね、全く無視はさすがに出来ないですね。やっぱり普通の人間ですから。親を苦しんでいるのをほっといて、自分だけというわけにはいかないからですね。その問題は、やっぱりずっと付きまとっていますね。だから、去年、中森先生という先生がいましたよね。だから彼の気持ちやっぱりよくわかるしね。彼が帰った時にね、やっぱり、ひょっとしたら自分も同じようなことになるかもしれないなというのはね、やっぱり頭の隅にはありますね。でも、やっぱり日本へ帰るのはね、自分にとっては、やっぱり後退というか退歩になりますね。


日付: 2006年

場所: アルゼンチン、ブエノスアイレス

インタビュアー: タケシ・ニシムラ、リカルド・ホカマ

提供: アルゼンチン日系センター

語り手のプロフィール

沖縄出身。大学3年の夏、親戚がアルゼンチンに住んでいたので初めて海外旅行をし、卒業後再度訪れ、偶然、日本語教師の仕事とめぐり合った。現在、セントロ日系アルへンティーノの日本語クラスの教頭を務めている。(2006年)