(英語) 出版者は(これは出版されるべきだからという)理知的な判断に基づいてこの本の出版に踏み切ったわけで、この本が映画化されるとは考えてもみなかったでしょう。私自身もこれが「ベストセラーになるかもしれない!」と思ったり、今まで私やジム(夫)が書いた本や2人で書いた本とは全く違うものだ、と考えたことはありません。
この『マンザナールよ、さらば(Farewell to Manzanar)』は決してベストセラーではないのですが、コンスタントに売れていて、最近になってまた部数が伸びているんです。恐らくこの本が手に入りやすくなったという理由もあると思いますが、それ以上に多くの人に通じるものあるからだと思うんです。ですから日本人(日系人)だけに限らず、(色々な人がこの本を手に取っている)。例えば太りすぎの人だとか、若い頃あまり綺麗でなかったという人たちがね。そういえば、お父さんがアルコール依存症だという子供たちから電話や手紙がきたこともありました。このように、多くの人達が共感できる様々な側面がこの本にはあるんだと思います。
日付: 2005年12月27日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: ジョン・エサキ
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター