香川県海外移民の父:今雪真一の情熱と功績

香川県の海外移民の父として知られる今雪真一氏は、香川県立農林学校の教諭で、教え子はじめ多くの県民を戦前から戦後にかけ海外へ送った。南米へ移住した古い世代の香川県民で今雪氏のことを知らない人はいないというほど、香川移民への影響は大きい。1954年には約一年にわたり南米4か国を視察し、移住した899家族から話を聞いて回った。この時の経験から、1961年には自らもブラジルへ移住を決意し、そこで生涯を終えた。このシリーズでは、今雪氏の南米訪問や海外移住に対する考えなどを3回に分けて紹介する。