アメリカの日本語媒体

アメリカ各地で発行されている有料紙、無料紙、新聞、雑誌などの日本語媒体の歴史、特徴、読者層、課題、今後のビジョンについて現場を担う編集者に聞くシリーズ。

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第5回 1992年創刊『U.S. FrontLine』 - 全米をカバーする情報誌

広大なエリア、幅広い層の読者

これまで紹介してきた日本語媒体は、ロサンゼルス、シアトル、ニューヨーク、サンフランシスコのいずれか、または複数の特定の地域にフォーカスしていたが、今回紹介する日本語の無料誌『U.S.FrontLine』は、日本人コミュニティーが存在する全米の多くの地域に配布されている。

「カリフォルニアのロサンゼルス、サンフランシスコ周辺、ニューヨークの3地域での配布数が最も多く、それ以外にもジョージア州アトランタ、イリノイ州シカゴ、オハイオ、さらに数年前にカリフォルニアからトヨタが本社を移転させたテキサスなど、全米各地の日系企業が多いエリアに配布しています。読者は基本的に日本からの駐在員ですが、そ…

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第4回 1999年創刊『週刊ベイスポ』— ベイエリアで愛される週刊紙

SFの無料媒体の先駆け

最近、フェイスブック内のコミュニティー、「在米日本人」を覗くことが多い。そのコミュニティー内でよく見かける投稿が、「●●エリアに引っ越します。現地のお勧めの日本語情報誌を教えてください」というもの。南カリフォルニア在住の筆者にとって、それがロサンゼルスの話ならすぐに私からもお勧めの媒体を書き込めるのだが、同じカリフォルニアでもベイエリアの日本語媒体事情には正直疎い。そこで、一方的に傍観者的に見ているわけだが、ベイエリアのお勧め日本語メディアとして現地在住者から挙げられるのが『週刊ベイスポ』だ。発行人の小野里晃さんに話を聞いた。

「『週刊ベイスポ』は1999年に創刊しました。サンフランシスコ…

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第3回 1902年創刊『北米報知』アメリカで現存する最古の日系紙

9割が英語の紙面に

アメリカで最も古くから発行されている日系新聞は、ワシントン州シアトルに拠点を置く『北米報知(The North American Post)』だ。ただし、創刊時の紙名は『北米時事(The North American Times)』であり、その創刊は1902年に遡る。古くから日系社会が形成されていたシアトルで、最初の発行人である隈元清氏ほか数名の1世たちが立ち上げた同紙は戦前までは邦字日刊紙として発行部数約1万2千部を誇っていた。地元シアトルだけでなく、ポートランド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、スポケーン、バンクーバー、東京に通信員を持ち展開していたそうだ。

しかし、第二次大戦時に幹部がF…

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第2回 2004年創刊『週刊NY生活』- 独自取材を続ける無料紙

読者がいる限り

ニューヨークを中心に米国東海岸で2万部発行されている日本語媒体の『週刊NY生活』は2004年創刊。アメリカ生活が長い人は、同紙の歴史が20年も経っていないことを意外に思うかもしれない。筆者もその1人。理由は同誌の発行人兼CEOの三浦良一さんと社長兼COOの久松茂さんが共にアメリカで発行されていた『読売アメリカ』出身であり、『読売アメリカ』の印象が色濃く感じられるせいだ。筆者自身、90年代、勤務先に送られてくる『読売アメリカ』の生活情報からエンタメ、アメリカの動向までバラエティー豊かな記事を読むのが毎週の楽しみだった。

今回取材に応じてくれた三浦さんは1985年に読売新聞が米国現地版(後の『読売アメ…

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第1回 1989年創刊『Lighthouse』 在米邦人の生活情報誌

読者の課題解決のために

筆者が渡米したのは1992年。今も暮らすロサンゼルスで当時発行されていた日本語の紙媒体は、『羅府新報』、『Gateway USA』、『US Japan Business News』、『TV FAN』、『Bridge USA』、『Lighthouse』だったと記憶している。そして、私は渡米半年後に『Lighthouse 』に入社することになり、そこで独立するまでの11年間、編集者として働いた。私にとっての在米日本語媒体は、アメリカに残る道を与えてくれたという意味で思い入れのある存在であり、数多の新しい媒体が誕生しては消えていく中、今も発行を続けているサバイバーには尊敬の念を禁じ得ない。そこで、ロサ…

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