三人の子どもたちへ こんにちは。元気ですか? 君たち三人は、このアメリカという国で生まれて、家の外では英語で、そして家の中では日本語を話すという多言語な生活をしていますね。現地の学校に通いはじめてから英語がとても上手になってきて、英語で話しをするのは簡単だと思って欲しい反面、日本語で話しをしたり、聞いたり、書いたり、読んだり、考えたりすることは面倒くさい事だとは思わないでいてほしい。お父さんも子どものころは、メキシコに住んでいたので、家の外ではスペイン語、家の中では日本語という生活をしてきました。
今日はお父さんの子どもの頃から今に至るまでの経験を伝えながら、君たちに多言語は面白いという事を感じてほしいと思います。
さっきも言ったけど、お父さんは、メキシコで生まれて高校を卒業するまでメキシコに住んでいました。君たちのメキシコのお祖母ちゃんこと、お父さんのお母さんが、決まってする話しがあります。お父さんが小さかった頃、メキシコ人の友達に日本語を教えるためにこんな事を言ったそうです。
「あでぱと いでぺろ うでこねほ」 なんのことか分かりますか?
「あ、デパート? 井出ぺろ? 腕こね帆?」
未だこれだけだと、なんのことか分からないね。じゃぁ、この文章をスペイン語にしてみましょう。
“A” de pato, “I&rdqu…