シカゴの声
このシリーズに掲載されているストーリーは、もともとシカゴ日系人歴史協会のオンラインジャーナル、「シカゴの声」に掲載されたものです。シカゴ日系人歴史協会は、2004年12月からディスカバー・ニッケイに参加しています。
シカゴの声は、シカゴに住む日系人の体験を綴った私語りのコレクションです。シカゴの日系コミュニティは、第3波までの移民およびその子孫で構成されています。最初の波は、1899年のシカゴ万国博覧会の頃に到着した約300人でした。第2波のグループは最多の3万人から成り、第二次大戦後、強制収容所から直接シカゴに移住して来ました。彼らは「最定住者」と呼ばれ、社会奉仕団体や仏教またはキリスト教会、中小企業周辺でコミュニティを形成していきました。第3波はさらに近年となり、1980年代前半に到着した日本人のグループです。彼らは芸術家や学生で、その後、シカゴに留まりました。4番目のグループは移民ではありませんが、企業幹部の日本人とその家族で、シカゴに長期滞在し、場合により永住しています。
シカゴは、いつの時代も人々が安らぎを得られる場所であり、民族的に多様な人々が共に住み、働く町でした。「シカゴの声」は、先述の4グループそれぞれのメンバーのストーリーと、彼らがどのようにこのモザイク(寄せ集め)都市に適応していったかを伝えています。
このシリーズのストーリー
広島 -その1
2010年6月24日 • 増岡 幸子
このエッセイは、シカゴ在住の増岡幸子さんによる被爆体験のスピーチを書き下ろしたものです。 皆様よくいらっしゃいました。只今ご紹介して頂きました増岡幸子と申します。今日は63年前、広島へ原爆が落とされました時に、私の体験しました事などを思い出すままに話させて頂きます。 8 月6日午前8時15分、朝礼といいまして、当時日本の学校では毎朝全校生徒が校庭に並んで朝の行事が行われていました。丁度その時に爆弾が落とされたのです。爆音を聞き空を見上げますと、澄み切った青空にたなびく白い…
「受け身」を学ぶ
2008年7月25日 • ナタリー・ウメ・リベラント
長旅を終えて家に帰ったときのように、私が最もホッとできる瞬間、それは1日の仕事を終えて畳敷きの道場に足を踏み入れる瞬間です。道着に着替え、道場に入り、草履を脱ぎ、畳に上がり、お辞儀をする。その一連の動作の間に私の精神は高揚していきます。そして次の瞬間、1日の疲れは消え去り、心の中は穏やかに澄み渡り、学ぶ準備が整うのです。 ウォーミングアップを始めると、血管や体から波打つようなエネルギーが湧き上がって来るのを感じ、打ち込みを始める準備が整います。打ち込みにはかなりのエネルギ…
Manzanar: A Son's Journey - Part 3
2012年8月1日 • キース・ウチマ
Read Part 2 >> Breathless and exhausted from the hot desert sun, jet lag and bus ride, I now believe that I was running only on fumes. At the ceremonies end, Pilgrims of all faiths gathered around the large white memorial stone obelisk. Quiet and somber, priests and pastors take their turns giving service, and then my memory is rocked by the unmistakable sound of a Buddhist Priest chanting and the scent of burning incense. I am thrown back into my …
Manzanar: A Son's Journey - Part 2
2012年7月25日 • キース・ウチマ
Read Part 1 >> Fast forward. April 28, 6 a.m. In the darkness of the L.A. morning I walk to the bus staging area at St. Francis Xavier Church. Body tired from the flight and time change, I chastise my pitiful self and think of the L.A. Times photo from 1942, which depicts the very same parking lot jam-packed with families and luggage. Bewildered, they have no idea what is in store for them or their children as armed soldiers look …