ニッケイ物語 7—ニッケイ・ルーツ:私たちの文化の足跡をたどる

これまでの「ニッケイ物語」シリーズでは、食、言語、家族や伝統など、日系人特有のさまざまな文化を探求してきました。今回は、ニッケイ文化をより深く、私たちのルーツまで掘り下げました。

ディスカバー・ニッケイでは、2018年5月から9月までストーリーを募集し、全35作品(英語:22、日本語:1、スペイン語:8、ポルトガル語:4)が、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、キューバ、日本、メキシコ、ペルー、米国より寄せられました。このシリーズでは、ニマ会メンバーによる投票と編集委員による選考によってお気に入り作品を選ばせていただきました。その結果、全5作品が選ばれました。

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 編集委員によるお気に入り作品:

  ニマ会によるお気に入り作品:

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Meeting the Kumamoto Relatives

My first trip to Japan was in the summer of 2016. I was very nervous about meeting my recently-discovered Minami relatives, on my dad's mother's side. What  if  I didn't like them or if they didn't like us? I brought a whole suitcase of gifts or omiyage, carefully selected from Trader Joe's.

I was visiting my son, Kenzo, who was doing a semester of study abroad during his junior year at U.C. Berkeley. The last time we had traveled together had been when he was in high school, not happy to travel with mom. But now he was a …

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Visiting the Former Family Temple

I had not expected to ever touch the temple entrance gate from the 1939 photo of my great-grandfather and his family. But here I was in Yamaguchi, Japan, reverently stroking and leaning against the weathered wood pillars and admiring the “Saikoji” sign. I was visiting my son, Kenzo, who did a study abroad semester during his junior year.

This journey began nearly forty years ago, when I was a young woman in my twenties. I was intrigued by an old black and white photo of my great-grandfather, Nobuyuki Oda and his family. They were posing near the family temple, Saikoji …

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宮古島からの手紙 ―メキシコのベラクルスで日系人であること

私はジュンコ・オガタです。約一年前までは「ニッケイ」という言葉が存在することさえ知りませんでした。移民としてやってきた祖母の父親については、幼い頃祖母が話をしてくれました。曽祖父の名前はジンペイ・オガタ(後にカトリック教の洗礼を受けたのでマリアーノという名前をもつ)。石炭鉱山で働くためにメキシコにやってきました。しかし、その仕事はあまりにも過酷で非人間的であったため、別の仕事を求めてそこを逃げ出したそうです。

数年後、ベラクルスのサントゥアリオ・デル・クリストネーグロとして知られているオタティトランという街に辿り着きました。そこで身寄りないルペ・アギラールという女性と知り合い結婚、7人の子供をもうけました。しかし、子供…

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世界を駆け巡りながら

「折り紙はコミュニケーションと表現の手段であり、世代を超え各国の人々を一つに結び付ける世界共通の言語でもある」

—カネガエ・マリ

トシは紙の鳥に乗ってブラジルに来た。

遠いブラジルのロンドリーナ市で生まれた孫娘のマリが日本を訪ねてきたとき、トシおばあちゃんは言葉ではなく、ほかの方法でこの小さな女の子とコミュニケーションをとった。トシはツルを折ったのだ。トシは、そのとき生まれた絆が、時と海を越えるとは思ってもみなかっただろう。

20年以上経ち、マリは芸術家になったが、おばあちゃんとのエピソードは覚えていなかった。しかし、培ってきた長い折り紙の経験を何かに役立てたいと思うようになった。折り紙を通し…

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私の中にある日本

ようやく待ち遠しい夏休みがやってきた。幼い少女は、早く起きたり、たくさんの宿題をやる必要がないので、とても嬉しかった。でもあり余った時間をどのように使ったらいいのか悩んでいた。なぜなら、近所の子とはあまり遊んではいけないと言われ、面白いテレビ番組は何もやってなかったからだ。古い家具や宝飾品がある応接間で遊ぶと怒られてしまうし、キッチンやトイレは危ないのでダメだと厳しく言われていた。部屋に一人でいることも許されず、その上、他の人が眠っているのでうるさくしてはならないと念を押されていた。

幼い少女は、パティオ(中庭)にあるテーブルの上にあった本に絵を描こうと、テーブルに乗り本に手を伸ばした。馴染みのない外国語で書かれている…

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