ジョージ(ガンジロー)・モリヒロさん
「戦争にね、あの時の僕は興奮させられたなぁ」と、危険とも取られる発言をするのはジョージ・モリヒロさん。「でもね、誤解しないで下さいよ。僕は17才だったから。ライフルを持って国のために戦うことにわくわくしていた。周りにいくらドイツ兵が倒れてたって、自分たちは決して死なないと思っていた」。それが銃弾がヘルメットの右端をかすって軽い負傷をした時、「死ぬ事もあるかもしれないって思いました」。
モリヒロさんはタコマ市近くのファイフに生まれる。農業に適している肥沃な土地だったが、広島出身の父はタコマ付近の木材工場に勤務。戦争が始まり、ハワイ出身の母、姉2人、兄1人と共に一家はピュアラップの仮収容所からミネドカ(*)に収容された。も…