ディスカバー・ニッケイ

https://www.discovernikkei.org/ja/journal/series/copani-knt/

パンアメリカン日系人大会&海外日系人大会 (2007)


2007年11月23日 - 2008年2月14日

このシリーズでは、2007年7月18日から21日にブラジル・サンパウロで合同開催されたパンアメリカン日系人大会と海外日系人大会に於けるレポートやプレゼンテーションなどを紹介しています。



このシリーズのストーリー

笠戸丸以前の移民小史

2007年12月21日 • セリア・アベ・オオイ

ブラジル日本移民百周年を前にして、ブラジル日本移民史料館は6月11日、「笠戸丸以前の渡伯者たち」という特別企画展を開きました。 この特別展は9階で開かれ、最初の公式移民(水野龍が推し進め、笠戸丸で渡航)が到着する前に、すでにブラジルに到着した人物たちを扱っています。 すなわち、最初の本格的な『葡和辞典』を作った大武和三郎、1906年に゙サンパウロの日本゙という店を開いた藤崎商会、判事・弁護士が前歴の隈部三郎一家の面々です。 大武和三郎と最初の葡和辞典 大武和三郎はク…

代表者会議基調講演「イノベーションの時代:ニッケイを知のパイプラインに」 (2)

2007年12月1日 • 堀坂 浩太郎

>> その1 2.グローバル化の中で多様化進む日系社会 さてこの日系コミュニティですが、最近、日本で、海外日系社会を新しい観点から見直してみようという機運が出てきているように感じられます。かつて は、「日系」イコール「移住」と結びつけて見ていましたし、90年代以降は、日本に就労のために来られた在日日系人のイメージで見てきたように思われま す。 今年になって、私のところに海外日系社会を論じた2冊の本が送られてきました。一冊は『地球時代の南北アメリカと日本』と題するもので、もう…

基調講演「イノベーションの時代:ニッケイを知のパイプラインに」 (1)

2007年11月30日 • 堀坂 浩太郎

第48回海外日系人大会・第14回パンアメリカン日系人大会「海外日系社会の原点に立ち、その発展と役割を求めて」 はじめに ただ今、ご紹介いただきました上智大学外国語学部の堀坂浩太郎です。昨年5月から海外日系人協会の常務理事を務めています。 専門は、ブラジルを中心としたラテンアメリカの政治経済です。ラテンアメリカを研究していますから、移住や日系人、あるいは在日日系就労者の存在に 関心を持ち続けてきました。とはいえ、この分野を専門にしてきたわけではありませんから、「常務理事に」と…

パンアメリカン日系人大会と海外日系人大会の合同大会開催による日系アイデンティティの発信

2007年11月23日 • ハリー・K・ホンダ

ブラジルサンパウロで7月14日から21日にかけて第48回海外日系人大会と第14回パンアメリカン日系人大会の合同大会が開催された。約500人 近い参加者が集った。ブラジルから245名、ペルー、パラグアイ、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ボリビアなどのスペイン語圏からは156名、英語圏のア メリカ合衆国、カナダ、オーストラリアからは66名ほどの参加者であった。 今回はインドネシア、ベネズエラ、ニューカレドニアからも代表者が初めて参加した。約100世帯規模の日系社会であるウルグアイ…

Contemporary Issues Facing Japanese American Communities

2008年2月14日 • アケミ・キクムラ・ヤノ

Today, a number of challenges face the Japanese American communities in the United States. At the core of these challenges is the fact that Japanese American communities have become increasingly complex, dispersed and diverse. No longer can we neatly define the Japanese American community by generations – Issei, Nisei, Sansei -- who share common beliefs and historical experiences. Previous definitions of what constitutes a “Japanese American” now seem totally inadequate as one-out-of-three Japanese American is of mixed ethnic or racial …

Current Issues regarding the Brazilian Migration to Japan

2008年2月1日 • リリ・カワムラ

In my presentation, I’ll discuss the migration of Japanese-Brazilians to Japan, a process that has led to significant changes in the lives of a growing segment of the Nikkei population in Brazil, as well as in Japan. Since the early ‘90s, a growing number of Brazilians of Japanese ancestry and their families, with Brazilians descendent from other nationalities, have taken part in the “coming and going” Brazil-Japan route, looking for a better living conditions searching for a dream of technological …

ニッケイのストーリーを募集しています! 世界に広がるニッケイ人のストーリーを集めたこのジャーナルへ、コラムやエッセイ、フィクション、詩など投稿してください。 詳細はこちら
サイトのリニューアル ディスカバー・ニッケイウェブサイトがリニューアルされます。近日公開予定の新しい機能などリニューアルに関する最新情報をご覧ください。 詳細はこちら
このシリーズの執筆者

1919年ロサンゼルス生まれ(自称アンジェリーノ)。1932年にメリノール学院を卒業。日系人記者として長いキャリアを持つ。1936年ロサンゼルス の羅府新報から始まり、サンフランシスコの日米新聞でも1年間活躍。第二次世界大戦中は国内で兵役に従事し、1950年にはロヨラ大学で政治学を学び卒 業。その後ハリー氏は2002年に退職するまで、日系アメリカ人市民同盟の週刊新聞、パシフィック・シチズンの編集者を務めた。2013年7月、93歳で死去。

(2013年7月 更新)


上智大学外国語学部教授。イベロアメリカ研究所所長。国際基督教大学教養学部卒。ラテンアメリカ地域研究(ポリティカル・エコノミー)。日本経済新聞証券 部記者、国際開発センター研究助手、日本経済新聞産業部・外報部記者、中南米特派員(4年間)等を経て現職。ブラジルを中心にラテンアメリカ各国で取材お よびフィールドワークを行なう。メルスコール(南米南部共同市場)を中心とした米州における地域統合の動向分析、ラテンアメリカの産業・企業動向分析、ブ ラジルの政治・経済動向分析等を行う。

(2007年11月 更新)


リリ・カワムラは、サンパウロ大学で社会学の博士号、サンパウロ州カンピーナス国立大学UNICAMPで教育のフリードセント、1987年からUNICAMP-FEの教授および研究員、筑波大学修士課程の客員教授(1997-2000年)、天理大学客員教授(1994年)、京都外国語大学の共同教授(1994年)、名古屋大学研究員(1993-1994年)を歴任。ブラジル人移民に関する著書や記事を出版しており、2003年にUnicampから出版された「ブラジル人はどこへ行くのか?」第2版や、2000年に明石書店から出版された「日本社会とブラジル人移民」(日本語)などがあるほか、ブラジルと日本の雑誌に記事を寄稿している。

2008年9月20日更新


アケミ・キクムラ・ヤノは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校アジア系アメリカ人研究センターの客員研究員です。カリフォルニア大学ロサンゼルス校で人類学の博士号を取得しており、受賞歴のある作家、キュレーター、劇作家でもあります。著書『過酷な冬を乗り越えて:移民女性の人生』で最もよく知られています。

2012年2月更新


メアリー・マルヤマさんはリオブランコ総合大学で外交学を学んでいる学生です。彼女はまた、Associação Brasileira de Estudos Japoneses – ABEJ(ブラジル日本研究者協会)の寄稿者でもあります。

2007年12月11日更新


ジャーナリスト、歴史家。「日伯毎日新聞」ポルトガル語ページ編集長、その他ブラジル日系社会の邦字新聞などで活躍した。1998年―2007年、ブラジ ル日本移民史料館館長をつとめる。主な著作として、「野球という情熱の物語」「ピラチニンガの50年―ある時代の二世たち」がある。

(2007年12月 更新)


ブラジル日本移民歴史の研究者。「Romanceiro da Imigração Japonesa (小説集・日本移民)」(1993年)、「Imigração e Política(移民と政治)」(1995年)、「Imigração Tutelada. Os japoneses no Brasil(庇護された移民:ブラジルに来た日本人)」(Unicampサンパウロ州立カンピーナス大学博士論文、2000年)、「Os Japoneses(日本人)」(2007年)などの著書がある。その他多数のエッセイを執筆。第一回文協短編コンクール優勝作品「塀一つ隔てた2つの家庭」は、2013年11月11日ディスカバー・ニッケイに掲載された。

(2017年6月 更新) 


大学講師、教授法の専門家。二世のタケダ氏は、チリ南部で生まれ育ちました。6年間、Socidade Beneficente Japonesa(SJB)のディレクターとして、またSJBの機関誌、”Informativo Nikkei"のライターとして従事しました。主な著書としては、全米日系博物館、アケミ・キクムラ=ヤノ編、『アメリカ大陸日系人百科事典』の第6章「チリの日本人移民と日系チリ人」、Japoneses Chilenos – Primera Mitad del Siglo XX(2006)がある。未刊行のものとしては、Nikkei Chilenos – Segunda Mitad del Siglo XX、小説 El Nikkei – A la Sombra del Samurai がある。

(2012年11月 更新)


アレクサンドル・ウエハラ氏は、ブラジル日本研究者協会(ABEJ)の副会長。政治学博士号を持ち、外交学教授、日本外交の専門家。著書に『 20世紀末の日本外交』がある。

2009年4月8日更新


パウロ・ヨコタ氏はブラジル出身の経済学者。サンパウロ大学経済学部の元教授。ブラジル中央銀行総裁、国立土地管理・定住プロジェクト研究所長、技術サービス諮問委員会委員(世界教会評議会、スイス、ジュネーブ)など、これまで多くの政府要職を歴任。また、日本で開催された「つくば万博」ではブラジル政府代表を務め、国務省の招待で米国特別訪問プログラムに参加、JICA奨学金を得て日本を訪問。現在はブラジル日本慈善協会会長、ブラジル日本人移民100周年記念協会副会長を務める。

2007年12月5日更新