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ラウラ・ホンダ=ハセガワ

(Laura Honda-Hasegawa)

@laurahh

1947年サンパウロ生まれ。2009年まで教育の分野に携わる。以後、執筆活動に専念。エッセイ、短編小説、小説などを日系人の視点から描く。

子どものころ、母親が話してくれた日本の童話、中学生のころ読んだ「少女クラブ」、小津監督の数々の映画を見て、日本文化への憧れを育んだ。

(2023年5月 更新)


この執筆者によるストーリー

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デカセギ・ストーリー
第四十二話 バチャンが日本にやってくる!

2022年12月16日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

僕の名前は竜馬・レオナルド、11歳です。「竜馬」は大河ドラマを見て坂本竜馬のファンになったブラジル人のパパイ1が選びました。パパイは日本名だけで良いと思ってましたが、日系三世のママエ2はレオナルド・ディカプリオの大ファンで「レオナルド」という名前をどうしても付けたいと、最終的にこの名前になったそうです。面白いことに、皆は「レオナルド」ではなく「竜馬」と僕を呼びます。僕はこの名前が大好きなので、とてもうれしいです。 両親は2007年に日本に来て、僕は2011 年、愛知県豊橋…

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デカセギ・ストーリー
第四十一話 生き別れになったユゴと母親

2022年10月21日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

ユゴが4歳のとき、両親は別れ、母のエネイダは一人で生まれ育ったポルト・セグロに戻った。 ユゴの父親は、このような別れ方をするだろうと思っていたからそんなに驚かなかった。 「エネイダは、テレビドラマで見るサンパウロの暮らしに憧れてただけだよ」 「そんなエネイダに一目ぼれなんて、本当にアホ息子だ」 「赤ちゃんのユゴの面倒も見ずに街に遊びに行くなんて、信じられない!」 と、親戚は最初からいろいろと言った。 父親が朝市で働いている間、ユゴはいつも近所に住む父の姉ティア1…

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デカセギ・ストーリー
第四十話 日本を目指す4姉妹

2022年3月9日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

内山家の4姉妹はいつも一緒だった。子供のころは、おばあちゃんの庭でままごと遊び、思春期には映画やコンサート、旅行へと、いつも一緒だった。 しかし、大人になると、それぞれが別の道を選び、離れて行った。 長女のユキは大手銀行の公募に合格し、有望なキャリアを積み上げていった。 次女のユリは仕事場で知り合ったカナダ人と結婚し、バンクーバーへ渡った。 三女のマリは幼なじみのケンちゃんと結婚し、二人は日本へ出稼ぎに行った。 四女のミナは大学卒業後、ブラジリアの新聞社に勤めてい…

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デカセギ・ストーリー
第三十九話(後編) 日本がわたしにくれた物

2022年1月17日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

前編を読む >> その日の午後6時頃に、スミエのお母さんは仕事から戻った。「ただいま!ねぇ、どんなもの買ってきたの?今のベビー服ってカワイイでしょう?」と言いながら、急いでスーパーの買い物をキッチンに置きに行った。 しかし返事がなかった。二階に上がると、スミエがベッドで気を失って倒れていた。 翌日、スミエは病室で目覚めた。お母さんの顔を見ると「ここはどこ?何があったの?」と、不安そうに尋ねた。スミエは気分が悪くなり、横になったところまでしか覚えていなかった。 母親は…

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第三十九話(前編) 日本がわたしにくれた物

2021年9月20日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

マルコのお父さんは最愛の妻を病気で亡くしたため、一人息子を両親に預け、サンパウロへ出稼ぎに行った。3年たって、ようやく仕事も住まいも安定したので、息子のマルコを呼び寄せた。 マルコは11歳、大好きなパパー1と一緒に暮らすのが夢の夢だった! 毎朝早起きして、お父さんは仕事へ、マルコは学校へと、楽しい日々の繰り返しだった。なかでも、マルコの一番の楽しみは、週末に、お父さんの仕事場を訪ねることだった。 場所は「サンパウロの東洋人街」として知られるリベルダーデ区の中心街にあっ…

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第三十八話 わたしの大好きなファミリー

2021年7月30日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

わたしの名前はミツノ、11歳の女の子です。パパは日系ペルー人で、ママは日系ブラジル人です。わたしは日本で生まれて、ママが大好きなおばあちゃんの名前「光乃」を付けてもらいました。 ママは21歳のとき、2歳のお姉ちゃんのモニカをブラジルの光乃おばあちゃんに預けて、お姉ちゃんのパパのリカルドさんと日本へ来ました。でも、リカルドさんは日本の生活に慣れずに、半年も経たないうちにブラジルへ戻ってしまいました。 ママはパン屋さんで1年ほど働いてからブラジルへ戻って、リカルドさんと話し…

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第三十七話 コロナなんかに負けるもんか!

2021年4月1日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

1998年、僕は5歳のとき、両親に連れられて日本へ行きました。それまで父は薬局に勤め、母はスーパーで働いていました。しかし、生活がぎりぎりだったので、もっと安定した暮らしを送るために日本へ出稼ぎに行くことを決めました。 最初、ふたりは同じ工場で働いていましたが、日系人で日本語が話せた父は、本社へ移動させられました。まもなくして、母は工場を辞め、ブラジル製品を扱う店で働くようになりました。 僕は、保育園から中学校を卒業するまで日本に居ました。振り返って見ると、人生で一番楽…

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第三十六話 マサトシの再出発

2021年2月22日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

マサトシとロザナは幼なじみだった。学校の宿題をする時も遊ぶ時もいつも一緒だった。しかし、中学校を終えると、ロザナは伯母さんの美容室で働くためにサンパウロへ行ってしまった。それっきり2人の連絡は途絶えてしまったた。 それから7年経ち、マサトシは大学に進学した。しかし、学費が払えなくなったため、日本へ働きに出た。ある日、ブラジル料理店でフェイジョアーダ1と山盛りのファロファ2を食べていたときだった。 「ひょっとして、マッサ!久しぶり!」と、女性が近寄って来た。 金髪ヘアー…

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第三十五話 ようやく、にっぽん! 

2020年12月18日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

両親が出会ったのは24年前。9歳のときから家族と日本で暮らしていた母は、親戚の結婚式に出席するためにブラジルに戻ってきていました。父は、新郎の親友で、めったに着ないスーツ姿で式に参加していました。 ふたりとも一目ぼれだったかどうかは、はっきりとは分かりません。「パッと見たときの印象がとても良かったのよ」と、母が照れて言うと、父は「着ていたキラキラのスーツのせいかもな」と。 当時、母は20歳。横浜のデパートの化粧品売り場で働いていて、いろいろ習い事をしていました。26歳の…

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第三十四話 コロナによる突然の帰国

2020年9月4日 • ラウラ・ホンダ=ハセガワ

日本へ行ったのは1997年。姉は26歳、わたしは18歳でした。姉のご主人のマサオさんは半年前から豊橋市の工場で働いていたので、私たちはバラバラにならないように同じ町で仕事を探し、ようやく姉はパン屋、わたしはブラジルの商品を扱う店で働くことになりました。 月日が経ち、2008年に姉夫婦は2人の子供を連れてブラジルへ戻りました。その頃、両親はサンパウロ郊外に住んでいましたが、5年後に父が亡くなり、母は姉の家族と暮らすようになりました。 姉たちは大きな二階建ての家を手に入れ、…

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