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須藤 達也

(すどう・たつや)


神田外語大学講師。1959 年愛知県生まれ。 1981年、上智大学外国語学部卒業。1994年、テンプル大学大学院卒業。1981年より1984年まで国際協力サービスセンターに勤務。1984年から85年にかけてアメリカに滞在し、日系人の映画、演劇に興味を持つ。1985年より英語教育に携わり、現在神田外語大学講師。 1999年より、アジア系アメリカ人研究会を主宰し、年に数度、都内で研究会を行っている。趣味は落語とウクレレ。

(2009年10月 更新)


この執筆者によるストーリー

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二つの国の視点から
カレン・テイ・ヤマシタ~自分の居場所を問い続ける日系3世作家 -その3

2010年10月22日 • 須藤 達也

その2 >>激動の10年に重ねた青春期I Hotelとは、かつてサンフランシスコのマニラタウンにあったInternational Hotel(国際ホテル)のことで、主にフィリピン系の低所得者層が暮らすアパートだった。 1920年代によりよい生活を求めてアメリカにやってきたフィリピン人にとって、低料金で利用できるI Hotelは不可欠な存在だった。1950年代には、このホテルを中心として約1万人のフィリピン人が暮していた。 1968年の12月、ホテルのオーナーであるミ…

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二つの国の視点から
カレン・テイ・ヤマシタ~自分の居場所を問い続ける日系3世作家 -その2

2010年10月15日 • 須藤 達也

その1 >>日本、ブラジル、アメリカの3つの視点『ぶらじる丸』にこんな記述がある。 〈イチロー・テラダは、最近自分の孫が、大学農学部の入試に合格したことを誇らしげに語った。かれは、この達成をまるで自分のことのように喜び、こう話している。「日本人は、もともと大地とともに生きる人々です。原生林の処女地に移り住めば、人間はその大地に対して責任を担うことになります。農業によって大地のために力を尽くさなければなりません」。またその一方で、テラダは自分の孫娘についての複雑な想いも語る…

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二つの国の視点から
カレン・テイ・ヤマシタ~自分の居場所を問い続ける日系3世作家 -その1

2010年10月8日 • 須藤 達也

今回は、日系アメリカ人の表現者の中で、とりわけ特異な才能を持つ、カレン・テイ・ヤマシタを取り上げたい。 カレン・テイ・ヤマシタは、1951年にカリフォルニア州のオークランドで日系3世として生まれた。ミネソタにあるカールトン・カレッジで英文学と日本文学を専攻したが、1971年、日本の文化と文学を学ぶため、交換留学生として1年半早稲田大学に留学した。1975年、奨学金を得た彼女はブラジルの日系移民を研究するためにサンパウロに渡り、10年間滞在する。ブラジル滞在中にブラジル…

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二つの国の視点から
ケニー・エンドウ ~"ダブル"の感覚で叩く和太鼓 -その2

2010年8月30日 • 須藤 達也

>>その1撥に託す平和への思い帰国後、彼は「ケニー・エンドウ太鼓アンサンブル」を結成し、ハワイを本拠地として全米で活動を続けている。海外での公演も多く、日本をはじめ、イギリス、ドイツ、ベルギー、チェコなどのヨーロッパ諸国、ブラジル、アルゼンチンなどの南米諸国、またインドや香港でも公演を行っている。 彼の音楽自体にも、アフリカ、インド、ブラジルなど、さまざまな国の音楽の要素が取り入れられている。大学時代にも民族音楽を勉強しているから、もともと関心が強かったのだろう。 199…

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二つの国の視点から
ケニー・エンドウ ~"ダブル"の感覚で叩く和太鼓 -その1

2010年8月23日 • 須藤 達也

東京の浅草に太鼓館(ドラム・ミュージアム)という博物館がある。展示物に触ってもいけないのがほとんどの博物館であるなか、ここでは好きなように世界各地の太鼓を叩いていい。和太鼓の名店、宮本卯之助商店が1987年につくった世界でも珍しい博物館だ。 太鼓館の元室長、越智恵は、以前、ロサンゼルスで開かれたTaiko Conference(太鼓会議)に参加した。「太鼓会議」は1997年にはじまり、会を追うごとに盛大になり、内容も充実してきている。さまざまな流派がいわば超党派で集まる会議…

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二つの国の視点から
日米のあいだで活躍する日系人たち~日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム~

2010年7月16日 • 須藤 達也

これまで、さまざまな分野の日系アメリカ人を取り上げながら、彼らが持つ2つの視点を探ってきたが、今回は、3月3日に六本木にある国際文化会館で開かれた「日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム」を紹介しながら、日米のことを考えてみたい。 このシンポジウムは、外務省主催で2000年にはじまった「日系アメリカ人リーダー招聘プログラム」の一環として、開かれているものである。このプログラムは、毎回10名から15名の日系アメリカ人のリーダー的存在を日本に招き、日系アメリカ人と日本の間…

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二つの国の視点から
ブレンダ・ウォン・アオキ~日米の物語を語る3世のソロ・パフォーマー~ その2

2010年7月2日 • 須藤 達也

>>その1家族の死を受け止めるために 「汽車に乗って」は、ブレンダがアリス・ハギオという2世から直接聞いた話で、「Last Dance」(1998)に収録されている。第2次大戦中、日系人収容所に移送される電車の中で、看護師をしていた「私」は、生まれたばかりの赤ちゃんを抱いていたが、友人のミチの赤ちゃんが病弱だったため、その子の面倒も見ることになる。汽車で揺られること3日間。食事が出たのは一度だけで、母乳も出なくなった。ミチの赤ちゃんは、やがて泣き声がやみ、亡くなった。それか…

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二つの国の視点から
ブレンダ・ウォン・アオキ~日米の物語を語る3世のソロ・パフォーマー~ その1

2010年6月25日 • 須藤 達也

2007年から2008年にかけて、ブレンダ・ウォン・アオキは、「日米芸術家交換プログラム」で、夫君でベース奏者のマーク・イズ、息子で打楽器奏者のカイ・カネ・アオキ・イズ(別名KK)とともに、日本に滞在していた。彼女の来日に合わせて、「Mermaid Meat and Other Japanese Ghost Stories(2007)」というテキスト付のCDがリリースされ、いくつかの場所でブレンダの一人芝居が上演された。 私が見られたのは、「Mermaid Meat(人魚…

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ジャニス・ミリキタニ~言葉の力を信じて、奉仕活動を続ける詩人-その2

2010年6月14日 • 須藤 達也

>>その14世の娘へ伝えたいことSing the melody of your own life! (自分自身の人生のメロディをうたえ)という、ミリキタニのスピーチの締めくくりの言葉は、彼女が書いた「Letter to my daughter(娘への手紙)」という詩を思い起こさせる。以下、抄訳。 娘への手紙 怪我の痕は記憶されるにちがいない 物語に耳を傾けなさい 私たちは 自分たちが書く本の 自分たちが作曲する歌の そして自分たちが主張する証言の主人公 それらは私たちの人…

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ジャニス・ミリキタニ~言葉の力を信じて、奉仕活動を続ける詩人-その1

2010年6月7日 • 須藤 達也

日系アメリカ人には、珍しい苗字の人が結構いる。先祖を辿ると、広島、和歌山、熊本、沖縄などの地方出身者が多いためだろう。以前、このコラムでとりあげたゴタンダもそうだが、ミリキタニも、私は今まで日本でその苗字の人に出会ったことがない。 2006年に東京映画祭で、日系2世画家、ジミー・ミリキタニの人生を描いたドキュメンタリー映画「ミリキタニの猫」が上映され、「日本映画・ある視点」部門で最優秀作品賞を受賞した。その後、あちこちで上映されたので、この苗字がいくらか日本に浸透した…

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