亀山 絵里
(かめやま・えり)
亀山絵里さんは、UCLAでアジアンアメリカン研究を専攻し、「Acts of Being and Belonging: Negotiating Shin-Issei Transnational Identitie」と題した修士論文を執筆し、近年修士号を取得しました。現在亀山さんは、日系アメリカ人市民同盟(JACL)のパシフィックサウスウェスト地区で、プログラムアソシエイトとして働いています。
(2012年9月 更新)
この執筆者によるストーリー
手巻き寿司:ウェルカムホームパーティ
2012年9月20日 • 亀山 絵里
食は、私たちが生きる上で欠かすことのできないものです。私たちは、食事をすることで生きるために必要な栄養やカロリーを摂取するとともに、食を通して他者と関わっています。母はいつも、「食事を美味しく感じられるのは有り難いこと。いつか味がわからなくなる日が来たらとても寂しいわ」と言っていました。そしてこの言葉は、日本に住む祖母が、味付けがうまくできなくなり、夫のために食事を作る喜びを失い、料理をしなくなったと聞かされた私の心に、どっと押し寄せてきました。私は、弟たちと私が日本へ帰国…
海外在住者のアイデンティティ
2011年11月1日 • 亀山 絵里
かつて「偶然のアメリカ人」に関する記事を読んだことがあります。私は「偶然のアメリカ人」になるにはさまざまな方法があると考えています。ベトナム系アメリカ人の場合、サイゴン陥落後に両親が逃げたのかもしれません。あるいは、不法移民の中には、両親が幼すぎて記憶がないときに移住したため、アメリカしか知らない国がある人もいるかもしれません。これらのアメリカ人はどちらも、アメリカの一員になるという運命を自分で選んだわけではありません。私には「偶然のアメリカ人」になった経緯があります。私は…
レストラン街、ミツワマーケットプレイス:日本国外における日本の生産と消費 - パート2
2011年10月12日 • 亀山 絵里
パート 1 を読む >>雰囲気:人、空間、食べ物このミツワマーケットプレイスには、いくつかの入り口があります。しかし、最大の入り口は北端にあり、そこから入る買い物客は、食料品店に入るためにレストラン街を通らなければなりません。レストラン街の外観と装飾は場所によって異なりますが、トーランスのものは特に異なります。独立したレストランはすべて、それぞれに伝統的な日本風の屋根があり、京都のような歴史的な日本の町の真ん中の路地を歩いているような気分になります。座席も興味深いものです。…
レストラン街、ミツワマーケットプレイス:日本国外における日本の生産と消費 - パート 1
2011年10月5日 • 亀山 絵里
コツは、まず「具」1袋を小さなボウルにあけ、お湯(約160ml)を注ぎます。次に味噌の袋を加えてよくかき混ぜます。1これは、私のインスタント味噌汁の袋に書いてあった作り方です。これは、カリフォルニア州トーランスのミツワマーケットプレイスで購入した、フリーズドライのワカメ、豆腐、玉ねぎ、保存がきく味噌を使った現代的な発明で、私の味覚を故郷である日本へちょっとした旅へと連れて行ってくれます。ミツワは素晴らしい場所です。日本のスーパーマーケットに入ると、私は日本に囲まれます。新鮮…
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