セス・ヤコボヴィッツ
(Seth Jacobowitz)
京都アメリカ大学コンソーシアムの所長。『Writing Technology in Meiji Japan: A Media History of Modern Japanese Literature and Visual Culture』(2015年、ハーバードアジアセンター)の著者であり、ブラジル人作家フェルナンド・モライスの『汚れた心』の英訳者。現在次作『Japanese Brazil: Immigrant Literature and Overseas Expansion, 1908-1945』を執筆中。
(2021年10月 更新)
この執筆者によるストーリー
フジタが見つけたアメリカ大陸:ある芸術家の旅 - その2
2021年1月8日 • グレッグ・ロビンソン , セス・ヤコボヴィッツ
その1を読む>> ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、キューバ滞在後、藤田嗣治は世界各国への旅を続けた。1932年11月、フジタはメキシコシティに到着した。アート界の世界的有名人として、フジタはすでにメキシコのアートファンの間では有名だった。フジタの作品は、1922年にはすでにメキシコの『エクセルシオール』紙の特集記事に、「偉大かつ風変りな日本人画家、パリで盛大に称賛される」と取り上げられていた。 フジタは、もともとメキシコシティには1ヶ月だけ滞在し、20年前に「…
フジタが見つけたアメリカ大陸:ある芸術家の旅 - その1
2021年1月7日 • グレッグ・ロビンソン , セス・ヤコボヴィッツ
レオナール・フジタ(別名:藤田嗣治)の名は今ではほとんどその輝きを失っているが、1920年代のパリで全盛期を迎えた世界で最も祝福された日本人画家である。フジタは、(ハリウッドスターの早川雪舟と並び)間違いなく最も有名な日本人であった。 1886年嗣治(つぐはる)として日本に生まれたフジタは、日本軍の将官を父に持ち、パリでアーティストになることを目指して1913年に日本を旅立った(パリでは姓の綴りを“Fujita”から“Foujita…