堀坂 浩太郎

(ほりさか・こうたろう)

上智大学外国語学部教授。イベロアメリカ研究所所長。国際基督教大学教養学部卒。ラテンアメリカ地域研究(ポリティカル・エコノミー)。日本経済新聞証券 部記者、国際開発センター研究助手、日本経済新聞産業部・外報部記者、中南米特派員(4年間)等を経て現職。ブラジルを中心にラテンアメリカ各国で取材お よびフィールドワークを行なう。メルスコール(南米南部共同市場)を中心とした米州における地域統合の動向分析、ラテンアメリカの産業・企業動向分析、ブ ラジルの政治・経済動向分析等を行う。

(2007年11月 更新)

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パンアメリカン日系人大会&海外日系人大会 (2007)

代表者会議基調講演「イノベーションの時代:ニッケイを知のパイプラインに」 (2)

>> その1 2.グローバル化の中で多様化進む日系社会 さてこの日系コミュニティですが、最近、日本で、海外日系社会を新しい観点から見直してみようという機運が出てきているように感じられます。かつて は、「日系」イコール「移住」と結びつけて見ていましたし、90年代以降は、日本に就労のために来られた在日日系人のイメージで見てきたように思われま す。 今年になって、私のところに海外日系社会を論じた2冊の本が送られてきました。一冊は『地球時代の南北アメリカと日本』と題するもので、もう一冊は 『南北アメリカの日系社会』です。これに先立ち、昨年は『日系人とグローバリゼーション』が、さらに2002年には『アメリカ大陸日系人百科事典』が出版 されています。最後の2冊は、アメリカの日系研究者を中心とした研究業績であるEncyclopedia of Japanese Descendents in the Americas およびNew Worlds, New Lives: Globalization and People of Japanese Descent in the Americas and from Latin America in Japan の翻訳です。 これらを読んでまず痛感させられるのは、海外日系人といっても想像以上に多様だ、ということです。New Worlds, New Lives…

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パンアメリカン日系人大会&海外日系人大会 (2007)

基調講演「イノベーションの時代:ニッケイを知のパイプラインに」 (1)

第48回海外日系人大会・第14回パンアメリカン日系人大会「海外日系社会の原点に立ち、その発展と役割を求めて」 はじめに ただ今、ご紹介いただきました上智大学外国語学部の堀坂浩太郎です。昨年5月から海外日系人協会の常務理事を務めています。 専門は、ブラジルを中心としたラテンアメリカの政治経済です。ラテンアメリカを研究していますから、移住や日系人、あるいは在日日系就労者の存在に 関心を持ち続けてきました。とはいえ、この分野を専門にしてきたわけではありませんから、「常務理事に」と声をかけていただいた時には躊躇したしだいで す。しかしよく考えてみますと、情報や金融だけでなく、人の移動やそれに伴う文化的な面においても急速に世界が一体化する、いわゆるグローバル化の傾向が 顕著となった今日、日系のあり方もまた変化しているのではないか、と考えるにいたりました。私の知見があるいは皆さんにお役に立つのではないかと思い、お 引き受けしたしだいです。 米州の二世の方々を中心に1981年に設立されたパンアメリカン日系人協会との合同大会となりました本大会自体が、日系を取り巻く時代の変化を見事 に反映しているといえます。海外日系人協会にとっては、1968年5月に、ハワイ移住100周年を記念してハワイで開催しました第9回大会以来、実に39 年ぶり、2度目の日本国外での大会です。今回の合同大会から日本へ、そして世…

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この筆者が寄稿しているシリーズ