早田 幸太郎・アントニオ

(Antonio Kotaro Hayata)

サンパウロに生まれる。 サンパウロカトリック大学を卒業、経営学修士号を取得。現在は日本に在住し、キョウダイ・レミッタンスにてブラジルマーケットや日系ネットワークを担当するほか、法務翻訳や通訳などを担っている。弁護士としての資格も有しているが、財務責任者として活躍することを選び、日本では金融機関にてキャリアを全う中。スポーツ、特に走ることとサッカーが好き。コロナ禍に、ロードバイクに目覚める。

(2021年10月 更新)

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トロピカルなお正月

また新しい年がやってきました。年末には、一年を振り返り、良かった事や悪かった事を思い出し、年明けると、今年は何をするのか、何を期待するのかを願い誓うのです。これは世界中の場所、文化、宗教を問わず、あらゆる人達が考えていることではないでしょうか? 行く年来る年を祝う方法は、国によって又そこの文化や家庭の宗教によって違います。私も、ブラジルへいた時と日本にいる今とでは、お正月の祝い方が違います。 ブラジルでは一般的に、クリスマスは家族と祝い、新年は友人たちと過ごします。しかし、私は子供のころからクリスマスも新年も家族と祝ってきました。家族といっても、両親や兄弟だけでなく、祖父や祖母、叔父、叔母、いとこたちと一緒に年末年始を祝います。これはラテン系文化とキリスト教の影響による大家族の考え方から来ているのかもしれません。 毎年、私たち日系の家族のお正月は、31日の朝それぞれの家でNHK WORLDで放映する日本の紅白歌合戦をみながら始まります。夕方になると親戚がぼちぼち食べ物やお菓子を持って私の家にやってきて、夜8時頃までには皆私の家に集まります。 テーブルには親戚が持ち寄った食べ物や母の作った料理がたくさん並びます。そこには、寿司や刺身、お赤飯などの新年の日本の食べ物だけでなく、七面鳥や豚の腿肉などブラジルの伝統的な食べ物も一緒に並びます。食卓に決して食べ物を不足させな…

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第61回海外日系人大会の舞台裏

2021年10月30日と31日の二日間に亘り、第61回海外日系人大会が「新時代への挑戦:時空と世代を超えてつながる日系」というテーマで開催されました。大会中、2018年にハワイで開催された大会で創設された記念日「国際日系デー」のシンボルマーク(ロゴマーク)が発表されました。 海外日系人協会が主催する海外日系人大会は、日本人移住者を受け入れてくれた国々の全般的な状況を日本政府に伝えると同時に、国際交流、国際理解、国際親善を深めることを目的としています。大会期間中、友人との再会や新しい方達と知り合いになる機会を得るだけでなく、参加者たちとの情報交換や体験談等のおしゃべりを楽しむことが出来ることから、大会は、いつも陽気で満ち足りた前向きな雰囲気の中で行われます。  第1回大会は日本が国際連合に加盟した後の1957年、海外日系人親睦大会という名称で開催されました。1960年の第2回大会で、現在の海外日系人大会に改称し、開催以来、2回を除き毎年日本で開催されています。又、第6回大会からは、日本の皇室の方々のご臨席を賜っています。日本以外で開催されたのは、2007年にブラジルでパンアメリカン日系人大会(COPANI)と共同で開催されたブラジル100周年記念大会、第48回と2018年に米国への日本人移住150周年を記念しハワイで開催された第59回大会でした。2019年に開催さ…

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ニッケイ物語 10—ニッケイの世代:家族と コミュニティのつながり

My relationship with Nihongo

I think that most people who have Japanese origins have had contact with nihongo or colonia-go since childhood. It is a kind of Nikkei dialect in Brazil, where it is a mix between Portuguese and old fashioned nihongo, since it carries the peculiarities and slangs from many parts of old Japan where the immigrants came from (hougen), as a result, an original dialect that is not found in any books, but we can understand each other very easily. I'm very curious to know if other countries with Japanese immigration has something similar. As a Nisei, my Parents tried to connect my brothers and I …

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