インタビュー
アメリカナイズされた価値観
3年ぐらい前に、初めて主人を連れて行ったんです、日本にね。で、あの、ほんの小さなことですけど、例えば、私の主人がお茶を入れるポットの横に座ってたんですね。私からしてみたら、ただのコンビニエンス(便利さ)で、ハズバンド (主人)に「お茶を入れてよ」って言ったんです。彼は喜んでシューとかってやって。で、横で見てる母やら母(弟)のお嫁さんがもう半泣きのようになって、「(ご主人に)そんなことをさせて」とかって。私にとっては、近くにいるからやればいいじゃないって。それで、「あっ」て思いましたよね。で、今度、弟のお嫁さんがシェル(殻)付きのオイスターをごちそうするって。で、マーケットで買ってきて、一人でキッチンで手袋はめて、こう一生懸命カシャカシャカシャカシャって。で、私それ見てて、「デイビッドにやらせて」って、ハズバンドにね。こういうのはすごくたいへんだから、かわいそうだからって。もうお嫁さんが、「もう義姉さん、お願いだからやめて下さい」とかって。デイビッドは日本語が分からないから、キョロキョロキョロキョロしてるけど、(私は義妹に)「こんなたいへんな事は男がやる仕事でしょ」って。私の家族がめちゃくちゃコンサーバティブなのかもしれないけども、ああいうことは日本の古い家庭でやっちゃいけないのかしらって。時代が少しずつ変わってきてくれたらいいなと思ってるんです。あまりにもこれは男がやる、女がやるんじゃなくて、やれる人がやったらいいじゃないんですかって。それは私の母親には、あまり通用しないですね。
日付: 2007年3月1日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: 西村 陽子
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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